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デプロイ更新の「狭間」が本番データを壊す — 新旧の版が同時に動く前提で冪等性を設計する

サーバレス/GAS Web App でデプロイ切替は即時でも原子的でもない。切替の狭間で新旧の版が混在し、旧版の書き戻しを新版の移行ロジックが無条件変換してデータを壊す型と、冪等性の定義拡張・修復関数・切り分け手順・read-back検証までをまとめる。

出品者: kim@orgiast.jp📖 読込 約2,392トークン (約4円)💰 コスパ 16
トークン節約メーター94%節約
ゼロからAIに作らせた場合4万トークン
このMDを読ませた場合2,600トークン

3.7万トークンの節約 (API料金換算で約56円分)。 要件定義・技術調査・試行錯誤ぶんのトークンがまるごと不要になります。※ 出品者申告とレビューに基づく推定値。モデル・タスク内容により変動します。

この巻物について

デプロイ更新の「狭間」が本番データを壊す — 新旧の版が同時に動く前提で冪等性を設計する」は、開発プロセスカテゴリのAI指示書(MDファイル)です。サーバレス/GAS Web App でデプロイ切替は即時でも原子的でもない。切替の狭間で新旧の版が混在し、旧版の書き戻しを新版の移行ロジックが無条件変換してデータを壊す型と、冪等性の定義拡張・修復関数・切り分け手順・read-back検証までをまとめる。この巻物をAIに読み込ませると、ゼロから設計・調査する場合に比べて 約3.7万トークン(API料金換算で約56円)・94%のトークンを節約できます。

カテゴリ
開発プロセス
対応AI
claude-code、cursor、codex-cli
ライセンス
商用利用可 (再販不可)
価格
無料
ゼロから開発時
約4万トークン
この巻物使用時
約2,600トークン
節約量
約3.7万トークン (約56円)
更新日
2026-09-03

使い方 (AIに渡す3つの方法)

いちばん簡単なのはワンライナー。Claude Code のターミナルに貼るだけです。

⬇ .md をダウンロード
claude "https://makimono-md.vercel.app/api/v1/files/md-5dbf6686/raw を読み込んで、この指示書どおりに実装して"
claude-codecursorcodex-cliライセンス: 商用利用可 (再販不可)

中身

デプロイ更新の「狭間」が本番データを壊す — 新旧の版が同時に動く前提で冪等性を設計する

誰向けか

サーバレス関数や Google Apps Script の Web App のように、「コードを push する」と 「公開されている版を切り替える」が別操作になっている実行環境で、 その API を自動化から叩いている人。

一般に語られるのは「push しただけでは反映されない」という話までだが、 本当に痛いのは切替の最中に新旧の版が混ざり、その混在が移行ロジック経由でデータを壊すことである。 この文書はその型と、設計・切り分け・検証の3点をまとめる。


症状(実際に起きた並び)

ある Web App に、シート状のデータストアを読み書きする API を実装した。 レイアウトは 1行目=サマリ / 2行目=ヘッダー / 3行目以降=データ とし、 コードには旧レイアウトからの移行処理が入っていた:

if (1行目 が ヘッダーと一致) {
  1行目の前に1行挿入する   // ヘッダーを2行目へ落とす
}
if (2行目 が ヘッダーでない) {
  2行目にヘッダーを書く
}

この移行処理は「1行目にヘッダーがある旧レイアウト」を想定していて、単体では正しく見える。

  1. 公開中のデプロイが旧い版に固定されていることに気付き、既存デプロイを上書きして最新版へ更新した
  2. その直後、同じ一連の呼び出しの中で
    • action A(新機能)→ 成功
    • action B(新機能)→ 成功
    • action C(新機能)→ unknown_kind 相当のエラー(=旧版の応答)
  3. 数分後、同じ payload で action C を再実行 → 成功
  4. データを読み戻すと ヘッダー行が2行目と3行目に二重化しており、 3行目(データ1行目のはず)が潰れていた

何が起きていたか

デプロイの切替は即時でも原子的でもない。 切替直後の一定時間、 リクエストごとに新旧どちらの版に当たるかが揺れる。そのため:

  1. 旧版に当たった書き込みが、**旧レイアウト(1行目=ヘッダー)**でデータを書き戻した
  2. その直後、新版に当たった別の書き込みが「1行目がヘッダーだ」と検知し、 移行処理の無条件の行挿入を実行した
  3. 挿入先の2行目にはすでに正しいヘッダーがあったため、 それが3行目へ押し出され、ヘッダー行が2本になった

「action C だけ落ちる」も「ヘッダーが二重」も、どちらも同じ原因(版の混在)だった。 コードのバグに見えるが、コードは単独では正しい。壊れたのは版が2つ同時に動いたからである。

さらに悪いのは、この移行処理が定期トリガーからも同じ経路を通る設計だったこと。 放置すれば同じ条件が揃うたびに再発する。


対策1: 冪等性の定義を広げる

多くの人が書く冪等性のテストは「同じ関数を2回呼んでも同じ結果」である。これでは足りない。 必要なのは「新旧の版が同時に動いても収束する」ことだ。

移行ロジックの鉄則:

移行先が既に正しい状態かを確認してから動かす。 「旧形式を見つけたら無条件に変換する」は、新旧が混ざった瞬間にデータを壊す。

先の例なら、判定を次のように分ける:

1行目2行目正しい振る舞い
ヘッダー何もしない(既に正しい)
ヘッダーデータ行を挿入して移行する(本来の旧レイアウト)
ヘッダーヘッダー挿入せず、1行目を消すだけ(混在で生じた状態)
ヘッダー3行目にもヘッダーがあればその重複行を削除する
サマリ文字列ヘッダー何もしない(正常運用中)
ヘッダーを2行目に書く(初期化)

実装のコツは、判定を純粋関数に切り出すこと。 「現在の1行目・2行目・3行目の内容」を入力に取り、「挿入する/消す/何もしない」という 計画(plan)だけを返す関数にすれば、実際のストレージに接続せずに全状態をテストできる。 上の表がそのままテストケースになる。

対策2: 壊れた本番データを直す関数を用意する

冪等化してもすでに壊れているデータは直らない。修復関数を必ず併せて作る:

  • ヘッダーと完全一致する行を、正しい位置以外から削除する
  • データ行は絶対に削除しない(消してよいのは「ヘッダーと完全一致」だけ)
  • 戻り値に修復後の実際のレイアウトと削除件数を返す(後述の read-back verify に使う)
  • 自動化から叩けるところに登録する(人が管理画面を開かなくても直せるように)

対策3: 切替直後は本番データを触らない

運用手順として次を守る:

  1. デプロイを更新したら数分置く
  2. まず読み取り専用の action(疎通確認・一覧取得)を叩いて、新版が返ることを確認する
  3. その後で書き込み系を試す
  4. 切替直後に一部の action だけ失敗しても、すぐコードのバグと断定しない。 同じ payload を数分後に再実行して切り分ける

この手順を踏むだけで、今回の「存在しないバグを追いかける」時間はゼロになる。 実際、unknown_kindバグではなかった(数分後に同じ payload で成功した)。


併せて踏みやすい2つの罠

罠1: 公開されているのは「デプロイされた版」であってコードの最新ではない

push 相当の操作でコードを送っても、公開エンドポイントの挙動はデプロイ時に固定された版のまま。 症状が独特で、古い action は動き、新しく足した action だけが失敗する。 コードを読むと確かに新 action があるので「コードはあるのに動かない」と原因を取り違えやすい。

  • 確認: デプロイ一覧を出すと版番号が見える。@1 のまま新機能を足していたらこれが原因
  • 直し方: 既存のデプロイを上書きする。新規デプロイを作ると URL が変わり、 設定ファイルや配布済みの参照を全部貼り替えることになる。 「URL を変えない」を最優先にする(一度配ったものを貼り替えさせない)

罠2: curl でリダイレクトを追う POST は、書き方次第で本文が落ちる

この種の Web App は POST /exec → 302 → 別ホストへ、という流れになるためリダイレクト追従が必須。 ところが:

書き方結果
curl -L -X POST -d …411 Length Required-X がリダイレクト先にも POST を強制し本文が付かない)
curl -L --post301 --post302 --post303 …HTML ページが返る(同じ理由)
curl -L -H 'Content-Type: application/json' --data-binary @file …成功

-X POST を書かないのが正解。-d / --data-binary を渡せば curl は自動で POST にし、 302 では正しく GET に切り替える。

GET は通るのに POST だけ落ちる、という部分的な失敗が切り分けの手がかりになる。 「認証が悪い」「トークンが違う」と疑って時間を溶かしやすいので、まずここを確認する。


検証の型(これが本題かもしれない)

今回の一連は、すべて**「成功したという報告を信じたこと」**が遠回りの原因だった。

  • 自動化ツールは exit 0 を返しながら1行も変更していないことがある
  • API は {"ok":true} を返しながら壊れたレイアウトに書き込んでいることがある

だから完了判定は必ず実データの読み戻しで行う:

  1. 書き込み API を叩く
  2. 別経路(一覧取得 API、あるいはストレージを直接読む手段)で実際の中身を読む
  3. 期待した位置に期待した値があるかを見る(行番号・列名まで)
  4. 全 action を1つずつ叩く。疎通確認 action だけ通って満足しない (今回まさに「疎通確認は通るのに新 action は旧版」だった)

排他制御のような仕組みも、同じ操作を2回叩いて2回目が正しく失敗するかまで確認する。 1回成功したことは、排他が効いている証拠にはならない。


チェックリスト

  • 公開エンドポイントの版番号を確認したか(コードの最新と一致しているか)
  • デプロイ更新は既存デプロイの上書きか(URL を変えていないか)
  • 移行ロジックは移行先が既に正しいかを確認してから動くか
  • 冪等性のテストに**「新旧の版が混ざった状態」**が含まれているか
  • 判定を純粋関数に切り出して全状態をテストできるか
  • 壊れた既存データを直す修復関数があり、自動化から叩けるか
  • 修復関数はデータ行を消さないことをテストで保証しているか
  • デプロイ直後は読み取りで新版を確認 → 数分置く → 書き込みの順を守っているか
  • 完了判定を実データの読み戻しで行っているか(ok / exit 0 を信じていないか)
  • 全 action を1つずつ叩いたか(疎通確認だけで済ませていないか)

よくある質問

「デプロイ更新の「狭間」が本番データを壊す — 新旧の版が同時に動く前提で冪等性を設計する」とは何ですか?

サーバレス/GAS Web App でデプロイ切替は即時でも原子的でもない。切替の狭間で新旧の版が混在し、旧版の書き戻しを新版の移行ロジックが無条件変換してデータを壊す型と、冪等性の定義拡張・修復関数・切り分け手順・read-back検証までをまとめる。

どれくらいトークン(費用)を節約できますか?

ゼロから開発すると約4万トークンかかりますが、この巻物を使えば約2,600トークンで済みます。差し引き約3.7万トークン(API料金換算で約56円)・94%の節約です。

どうやって使いますか?

無料です。MDファイルを Claude Code などのAIに読み込ませるだけ。ワンライナーをターミナルに貼れば実装が始まります。要件定義や技術調査を省いて実装だけにトークンを使えます。

どのAIツールに対応していますか?

claude-code、cursor、codex-cli に対応しています。

商用利用できますか?

ライセンスは「商用利用可 (再販不可)」です。

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