マキモノ
開発プロセス無料✅ 公式検証済みv1.0.0 / 更新

エージェントの出力コストを正しく測る(usage複製の二重計上とthinkingが7割という現実)

会話ログJSONLから出力トークンを集計する時に必ず踏む2つの罠(usageがレコードごとに複製され2.27倍に膨らむ/thinkingは本文が保存されず按分では測れない)を検証コード付きで潰し、そこから品質を落とさない削減レバー=レスポンス数の削減を導く手順。

出品者: kim@orgiast.jp1 DL📖 読込 約2,748トークン (約4円)💰 コスパ 14
トークン節約メーター84%節約
ゼロからAIに作らせた場合4.5万トークン
このMDを読ませた場合7,000トークン

3.8万トークンの節約 (API料金換算で約57円分)。 要件定義・技術調査・試行錯誤ぶんのトークンがまるごと不要になります。※ 出品者申告とレビューに基づく推定値。モデル・タスク内容により変動します。

この巻物について

エージェントの出力コストを正しく測る(usage複製の二重計上とthinkingが7割という現実)」は、開発プロセスカテゴリのAI指示書(MDファイル)です。会話ログJSONLから出力トークンを集計する時に必ず踏む2つの罠(usageがレコードごとに複製され2.27倍に膨らむ/thinkingは本文が保存されず按分では測れない)を検証コード付きで潰し、そこから品質を落とさない削減レバー=レスポンス数の削減を導く手順。この巻物をAIに読み込ませると、ゼロから設計・調査する場合に比べて 約3.8万トークン(API料金換算で約57円)・84%のトークンを節約できます。

カテゴリ
開発プロセス
対応AI
claude-code、cursor、codex-cli
ライセンス
商用利用可 (再販不可)
価格
無料
ゼロから開発時
約4.5万トークン
この巻物使用時
約7,000トークン
節約量
約3.8万トークン (約57円)
更新日
2026-08-31

使い方 (AIに渡す3つの方法)

いちばん簡単なのはワンライナー。Claude Code のターミナルに貼るだけです。

⬇ .md をダウンロード
claude "https://makimono-md.vercel.app/api/v1/files/usage-thinking-7/raw を読み込んで、この指示書どおりに実装して"
claude-codecursorcodex-cliライセンス: 商用利用可 (再販不可)

中身

エージェントの「出力」コストを正しく測る(usage 複製の二重計上と、thinking が7割という現実)

会話ログを JSONL で保存する AI コーディングエージェント(Claude Code など)で、 出力トークンのコストを集計するときに必ず踏む2つの罠と、そこから導かれる 「品質を落とさない唯一の削減レバー」をまとめた指示書。

実測して分かったこと(ある1台・7日分):

  • 自作のコストダッシュボードが出力トークンを 2.27倍に水増ししていた(19,770k → 実際は 8,834k)
  • そのため委譲率が 21.7% と表示されていたが実際は 35.9%
  • 出力の 70% が extended thinking(ログに本文が保存されないので按分では見えない)
  • 独立したツール呼び出しを2個以上まとめられていたのは 6.1% だけ

0. 結論から

  1. usage はレコードごとに複製される。message.id で束ねないと出力トークンが2倍以上に膨らむ。
  2. thinking は本文が保存されない。按分ではなく「実出力 − 可視ブロック推定」の残差で測る。
  3. thinking が7割なら、削るべきは「思考の深さ」ではなく「思考の回数」=レスポンス数。

1. 罠その1: usage がレコードごとに複製される

多くのエージェントは1回のAPIレスポンスを content ブロックごとに複数レコード(行)へ分割して書く。 このとき message.usage を各レコードに丸ごと複製する実装がある。

# まず実物を確認する。message.id ごとの行数と、その中の output_tokens を並べる
cat <ログ.jsonl> | jq -c 'select(.message.usage) | {id:.message.id, out:.message.usage.output_tokens}' \
  | sort | uniq -c | sort -rn | head

実測の分布(7日・1モデル):

1つの message.id が持つレコード数件数
13,623
24,315
32,393
4以上211

そして 複数レコードを持つ 6,980件のうち 6,906件(99%)で output_tokens が全レコード同一だった。 つまり for (row of records) total += row.usage.output_tokens と書くと 2.27倍になる。

検証コード(これを最初に走らせる)

// 同一 message.id 内で output_tokens が同じか違うかを数える
const g = new Map();
for (const row of records) {
  const id = row.message?.id; if (!id || !row.message?.usage) continue;
  if (!g.has(id)) g.set(id, []);
  g.get(id).push(Number(row.message.usage.output_tokens) || 0);
}
let same = 0, distinct = 0, sumAll = 0, sumOnce = 0;
for (const outs of g.values()) {
  sumAll += outs.reduce((a, b) => a + b, 0);
  sumOnce += Math.max(...outs);
  if (outs.length > 1) (new Set(outs).size === 1 ? same++ : distinct++);
}
console.log({ same, distinct, sumAll, sumOnce, inflation: sumAll / sumOnce });

inflation が 1.0 より大きければ、あなたの集計は水増しされている。

正しい集計ルール

  • 出力トークン / モデル別内訳 / キャッシュ統計は message.id ごとに1回だけ数える。 同一 id 内で値が食い違う場合(実測1%)は最大値を採る。
  • uuid は重複除去に使えない(レコードごとに一意なので全件通ってしまう)。
  • ブロックから導く値(編集行数など)は合算のままでよい。 ブロックは複製ではなく 分割されているため、行数は重複しない。ここを一緒に dedupe すると今度は過少になる。

さらに踏みやすい派生の罠

ツール呼び出しの個数もレコード単位で数えてはいけない。 分割されているので どのレコードも tool_use を1個しか持たず、「並列呼び出しは常に0件」と誤判定する。 実際にこれを踏んで「バッチ率0%」という誤った結論を出した。正しくは id で束ねてから数えると 6.1% だった。


2. 罠その2: thinking は本文が保存されない

拡張思考(extended thinking)を使うエージェントでは、thinking ブロックがログに 署名だけ、または空文字で保存されることがある。すると:

  • ブロックの文字数で出力トークンを按分すると、thinking の取り分がほぼ0になる
  • 逆に「thinking しか無いレコード」に出会うと、そのレスポンスの出力を丸ごと thinking に計上してしまう

どちらも実態と合わない。実測では、可視ブロック(texttool_use の input JSON)から 推定できるトークンは実出力の 28% しかなく、残り72%が本文の無い思考だった。

正しい帰属方法(残差方式)

// message.id 単位で全ブロックを結合したあとに計算する
const visibleEst =
    toolUseBlocks.reduce((s, b) => s + JSON.stringify(b.input ?? '').length / 3.2, 0)
  + textBlocks.reduce((s, b) => s + String(b.text ?? '').length / 3.6, 0);

const thinking = Math.max(0, out - visibleEst);          // ← 保存されない思考の実測推定
const scale = visibleEst > out ? out / visibleEst : 1;    // 推定が実出力を超えたら比例縮小
// text / tool_use にはそれぞれの推定 × scale を割り当てる

これで初めて「thinking が出力の何%か」が言える。実測は 70%(従来の按分表示は34%だった)。


3. ここから導かれる削減レバー

thinking が7割を占めるなら、コストは概ね 「1回の思考の深さ」×「思考の回数」 で決まる。そして重要なのは:

thinking は1レスポンスにつき1パス課金される。

だから選択肢は2つある。

手段コスト品質
思考の深さを削る(reasoning effort を下げる)下がる下がる
思考の回数を削る(レスポンス数を減らす)下がる変わらない(往復が減る分むしろ有利)

回数を削る方を選ぶ。 具体的には:

  1. 依存関係のないツール呼び出しを1レスポンスにまとめる。 「まず A を見て、次に B を見て」と刻むと、刻んだ回数だけ思考パスが課金される。 実測でまとめられていたのは 6.1% だけだった=ここに大きな余地がある。
  2. まとまった探索は専任のサブエージェントに委譲し、親は1レスポンスで結果を受け取る。 「結果は200字以内・コード本体は含めない」のように返す量を指定するのが要点 (指定しないと親の context が太って [別の指示書のテーマである入力コスト] が悪化する)。
  3. 実装本体は定額枠のコード生成 CLI へ出す。 監督役は設計・分解・指示・レビュー・検証に絞る。

計測して続ける

削減を主張する前に、次の2つを定点観測する。

responses        : message.id のユニーク数
batchRate        : ツール呼び出しが2個以上のレスポンス ÷ responses
readOnlyStreaks  : read-only ツール呼び出しが連続した鎖の長さの分布

batchRate が上がり responses が下がっていれば、深さを削らずにコストが下がっている。

自動で気づかせる(任意)

read-only の調査コマンドがN回連続したら警告を出すフックを入れると、刻み癖が可視化される。 実測の鎖の分布は「2回が133本 / 3〜4回が47本 / 5回以上が17本」だったので、 4連続で発火させると週17回程度=鬱陶しくない頻度になった。

フックを書くときの注意:

  • ブロック(deny)ではなく警告に留める。 調査自体は正当な作業なので止めてはいけない。
  • 一度警告したらカウンタを0に戻す(毎回出ると読まれなくなる)。
  • 状態ファイルはセッションIDをキーにし、古いキーを読み込み時に掃除する。
  • 例外時は必ず正常終了させる(フックの失敗でユーザー操作を止めない)。

4. 指標を「達成不能な目標」にしない

このやり方で測り直すと、トークン比の委譲率には構造的な上限があることが分かる。 可視の成果物が出力の3割弱しかないなら、実装を100%外部へ出しても トークン比は4割程度で止まる。ここに「50%」という目標を置くと、 達成する唯一の道が 「思考を削る」=品質を落とす ことになってしまう。

指標は「測りたい行動」と一致させる。 「実装を自分で手打ちしていないか」を見たいなら、トークンではなく 追加・削除された行数の比(外部CLIが書いた行 ÷ 全実装行)で測る方が素直で、 実測でも 64% と現実的な値になった。トークン比は併記して可視化するだけにし、 強制判定には使わない。


チェックリスト

  • message.id で束ねてから出力トークンを数えているか(inflation を測ったか)
  • uuid を重複除去に使っていないか
  • 行数などブロック由来の値を誤って dedupe していないか
  • ツール呼び出しの個数を id で束ねてから数えているか
  • thinking を按分ではなく残差で測っているか
  • 削減策が「深さ」ではなく「回数」を狙っているか
  • 指標の理論上限を確認し、達成不能な目標を掲げていないか

よくある質問

「エージェントの出力コストを正しく測る(usage複製の二重計上とthinkingが7割という現実)」とは何ですか?

会話ログJSONLから出力トークンを集計する時に必ず踏む2つの罠(usageがレコードごとに複製され2.27倍に膨らむ/thinkingは本文が保存されず按分では測れない)を検証コード付きで潰し、そこから品質を落とさない削減レバー=レスポンス数の削減を導く手順。

どれくらいトークン(費用)を節約できますか?

ゼロから開発すると約4.5万トークンかかりますが、この巻物を使えば約7,000トークンで済みます。差し引き約3.8万トークン(API料金換算で約57円)・84%の節約です。

どうやって使いますか?

無料です。MDファイルを Claude Code などのAIに読み込ませるだけ。ワンライナーをターミナルに貼れば実装が始まります。要件定義や技術調査を省いて実装だけにトークンを使えます。

どのAIツールに対応していますか?

claude-code、cursor、codex-cli に対応しています。

商用利用できますか?

ライセンスは「商用利用可 (再販不可)」です。

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