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GitHub Actions の課金分を実測ベースで削る

Actions の請求を推測でなく実測から削る手順。ジョブ単位の分切り上げという課金構造、ステップ別に時間を割る API の叩き方、短時間高頻度は統合・長時間は per-row 往復の一括化という打ち分け、並列度を上げても効かないケースの見分け方、そして『遅いステップが実は同じデータを毎回処理し直している欠陥』の見つけ方まで。本番の夜間ジョブを実測目的で再実行して重複レコードを大量生成した失敗例と、その巻き戻しの作法も含む。

出品者: kim@orgiast.jp2 DL📖 読込 約4,021トークン (約6円)💰 コスパ 26
トークン節約メーター88%節約
ゼロからAIに作らせた場合12万トークン
このMDを読ませた場合1.5万トークン

10.5万トークンの節約 (API料金換算で約160円分)。 要件定義・技術調査・試行錯誤ぶんのトークンがまるごと不要になります。※ 出品者申告とレビューに基づく推定値。モデル・タスク内容により変動します。

この巻物について

GitHub Actions の課金分を実測ベースで削る」は、開発プロセスカテゴリのAI指示書(MDファイル)です。Actions の請求を推測でなく実測から削る手順。ジョブ単位の分切り上げという課金構造、ステップ別に時間を割る API の叩き方、短時間高頻度は統合・長時間は per-row 往復の一括化という打ち分け、並列度を上げても効かないケースの見分け方、そして『遅いステップが実は同じデータを毎回処理し直している欠陥』の見つけ方まで。本番の夜間ジョブを実測目的で再実行して重複レコードを大量生成した失敗例と、その巻き戻しの作法も含む。この巻物をAIに読み込ませると、ゼロから設計・調査する場合に比べて 約10.5万トークン(API料金換算で約160円)・88%のトークンを節約できます。

カテゴリ
開発プロセス
対応AI
claude-code、cursor、codex-cli
ライセンス
商用利用可 (再販不可)
価格
無料
ゼロから開発時
約12万トークン
この巻物使用時
約1.5万トークン
節約量
約10.5万トークン (約160円)
更新日
2026-08-27

使い方 (AIに渡す3つの方法)

いちばん簡単なのはワンライナー。Claude Code のターミナルに貼るだけです。

⬇ .md をダウンロード
claude "https://makimono-md.vercel.app/api/v1/files/github-actions/raw を読み込んで、この指示書どおりに実装して"
claude-codecursorcodex-cliライセンス: 商用利用可 (再販不可)

中身

GitHub Actions の課金分を実測ベースで削る

CI/cron を GitHub Actions で回していて「Actions の請求が思ったより高い」ときに、 推測せず実測から削るための手順書。AI エージェントにそのまま読ませて実行できる粒度で書いてある。


0. 前提: 課金は「ジョブごとの分単位切り上げ」

GitHub Actions は ジョブ単位で実行時間を分に切り上げて課金する。つまり:

  • 8秒で終わるジョブを15分ごとに回すと、1分 × 実行回数 が課金される(実計算3時間でも月700分超)
  • 逆に 61秒のジョブは2分課金。60秒を切れれば一撃で半額になる

だから削り方は2種類しかない。

状況打ち手
短時間(〜30秒)× 高頻度他のワークフローにステップとして統合して起動オーバーヘッドを1回に集約
長時間(数分〜数十分)中身の実行時間そのものを縮める

1. まず実測する(推測で着手しない)

1-1. ワークフロー別の課金分を出す

REPO=<owner>/<repo>
gh api "repos/$REPO/actions/workflows" --jq '.workflows[]|"\(.id)\t\(.name)\t\(.path)"'

各ワークフローの1回あたり実行時間は /timing エンドポイントでしか取れない(一覧APIには無い)。

for id in $(gh api "repos/$REPO/actions/workflows/<file>.yml/runs?event=schedule&per_page=10" --jq '.workflow_runs[].id'); do
  d=$(gh api "repos/$REPO/actions/runs/$id/timing" --jq '.run_duration_ms')
  echo "$id $((d/1000))s"
done
  • billable.<OS>.total_ms0 を返すことがあるので run_duration_ms を使う
  • 10秒未満の run は集計から除外する(課金ブロックなどでジョブ自体が起動していない可能性)
  • 月の課金分 ≈ ceil(1回の秒数/60) × 月の実行回数

1-2. 遅いジョブは「ステップ別」に割る

ここが要。ジョブ全体の秒数だけ見ても打ち手が決まらない。

gh api "repos/$REPO/actions/runs/<run_id>/jobs" \
  --jq '.jobs[]|(.steps[]|"\(.name)\t\(.started_at)\t\(.completed_at)")' \
| while IFS=$'\t' read -r n s e; do
    ss=$(date -u -d "$s" +%s); ee=$(date -u -d "$e" +%s); echo -e "$((ee-ss))s\t$n"
  done

これで「40分のうち13分は A、8分は B」と割れる。削るのは上位2つだけでいい。


2. 短時間・高頻度は「統合」する

8秒のジョブを独立ワークフローで15分ごとに回すのは、課金上いちばん損。 既存ワークフローにステップとして足す

統合先は「cron 式」ではなく「実発火時刻」で選ぶ

GitHub は schedule を大量に間引くので、cron 式と実発火は一致しない。実測例:

cron 式実発火
*/15 * * * *41回/日・間隔ランダム(最大90分空く)・分は事実上ランダム
0 * * * *22〜23回/日

*/15 の実発火の「分」はバラけるので、 「15分毎のジョブの中で [ $(date +%-M) -ge 15 ] && exit 0 して hourly を維持」は成立しない(23回/日 → 約10回/日に落ちる)。 「直近1時間だけ集計する」系のステップだと、落ちた回のデータは二度と処理されない=欠損になる。

実発火時刻はこれで測る:

gh api "repos/$REPO/actions/workflows/<file>.yml/runs?event=schedule&created=<YYYY-MM-DD>&per_page=100" \
  --jq '.workflow_runs[].created_at'

統合先は cron 式が完全一致し、実発火回数もほぼ同じワークフローを選ぶ。

統合したら旧ファイルは消さず workflow_dispatch だけ残す

schedule: を外して手動実行だけ残す。手で叩ける経路を消さない。

落とし穴: 前ステップの失敗で後続が silent skip される

複数の処理を1ジョブに統合すると、前のステップが失敗した時点で後続が黙ってスキップされる。 統合するなら全ステップに付ける:

      - name: <step>
        if: ${{ !cancelled() }}

3. 長時間ジョブは「per-row の往復」を疑う

実測でいちばん多いのがこれ。数千行を1件ずつ API/DB に投げている。

3-1. 1件ずつの upsert → 配列でまとめる

効果が最も大きく、リスクが最も低い。実測例: 3,719件の per-row upsert = 486秒 → 7秒

// before: 1件ずつ(3,719回の往復)
for (const row of rows) {
  await db.from("table").upsert(row, { onConflict: "key" });
}

// after: 500件チャンクの配列 upsert
for (let i = 0; i < rows.length; i += 500) {
  const chunk = rows.slice(i, i + 500);
  const { error } = await db.from("table").upsert(chunk, { onConflict: "key" });
  if (!error) { ok += chunk.length; continue; }
  // 重要: チャンクが失敗した時だけ1件ずつ再試行する。
  // 「1件の不正データで全体を落とさない」という元の挙動を必ず保つ。
  for (const row of chunk) {
    const { error: e } = await db.from("table").upsert(row, { onConflict: "key" });
    if (e) { console.warn(`upsert error ${row.key}: ${e.message}`); continue; }
    ok++;
  }
}

同様に「1件ずつ update して無効化」も .in("id", ids) の1回にまとめる。

3-2. ページングには必ず order を付ける

range/offset によるページングは並び順を指定しないとページ境界で行が抜ける。 抜けた行は「未処理」と誤判定されて毎回やり直しになり、実行時間に直接効く。 さらに用途によってはデータが同期されないまま残る correctness の不具合になる。

.order("id", { ascending: true })   // ← range の前に必ず
.range(from, from + 999);

3-3. 「並列度を上げる」は最後。先に実効レートを出す

並列度を上げても効かないことがある。 実測例: 外部APIを読む処理で並列度を 5 → 12(2.4倍)にしたのに -19% しか縮まなかった。 上げた分がレート制限のリトライ待ちに変わっただけだった。

見分け方 — 進捗ログの傾きを見る:

...12/796 件   ← ここまで 35件/min
...132/796 件
...252/796 件  ← ここは 13件/min   ← 明らかに律速が変わっている

着手前にこれを出す:

実効レート = 総件数 ÷ 実時間(分)

これが API のレート上限に対して十分低いなら並列度に伸びしろがある。上限近くなら並列度ではなく読み取り回数を減らすしかない。

3-4. 読み取り回数を減らす(鮮度管理)

「読んだが何も変わらなかった」件数を数える。それが6割を超えるなら鮮度管理を入れる。

  • 対象に synced_at を持たせ、--stale N(N日以上経過したものだけ再取得)にする
  • 状態が確定したもの(完了・クローズ済みなど)は再取得しない

4. 「遅いステップ」が処理量ではなく欠陥のことがある

これは実測しないと絶対に気づかない。同じステップの出力を複数 run 並べて比較する。

for id in $(gh api "repos/$REPO/actions/workflows/<file>.yml/runs?event=schedule&per_page=6" --jq '.workflow_runs[].id'); do
  gh run view $id --repo $REPO --log 2>/dev/null | grep -aoE '\{"ok":true[^}]*\}' | head -1
done

実測例 — 6連続の run がまったく同じ出力を返していた:

{"ok":true,"responses":320,"inserted":0,"updatedExisting":27,"skipped":34}
{"ok":true,"responses":320,"inserted":0,"updatedExisting":27,"skipped":34}
...

inserted:0 なのに updatedExisting:27 が毎回同じ = 同じ27件を毎回処理し直している。 原因は「処理済みマーカーを書く update のエラーを見ていない」ことだった。 ユニーク制約で弾かれているのに成功としてカウントしていたので、永久に「未処理」のまま。

inserted:0updatedExisting:N>0 が毎回一致していたら、「冪等に動いている」ではなく「マーカーが書けていない」を疑う。

この形の欠陥は、課金だけでなく 外部APIの無駄打ち(OCR/LLM等の従量課金)とデータ欠損を同時に起こしている。


5. 🚨 やってはいけないこと

5-1. 性能実測のために本番の夜間ジョブを日中に再実行しない

「全件再取込 → dedup → archive」を1本に持つジョブは、自分の出力が次回の入力になる。 1日1回前提で設計されているので、短時間に2回走らせると 1回目の dedup が状態を変え、2回目の取込が既存レコードを照合できず大量に新規作成する。

実害の実測例(50分間隔で2回実行):

run結果
通常の定期実行inserted=4 / updated=1293
1回目(手動)inserted=8 / updated=1290
2回目(手動)inserted=442 / updated=855

2回目が442件の重複レコードを作り、うち343件は過去に意図的に除外(archive)されていたレコードの復活だった。 金額付きのレコードが復活したため、業務アプリの集計が大きく狂った。

実行時間を測りたいなら:

  1. 過去 run の /actions/runs/{id}/jobs からステップ時刻を採る(追加実行ゼロ
  2. スクリプト単体を --dry-run でローカル実行する
  3. どうしても実走が要るなら 次の定期実行を待つ

判断基準は「このジョブは冪等か」ではなく 「このジョブは自分の出力を次回の入力にしていないか」

5-2. 前提を検証せずに実装しない

「マーカーが書けていない」→「だから対象カラムは NULL のはずだ」と推論して WHERE col IS NULL 付きの更新を実装したところ、対象217件のうち16件しか当たらなかった(残りは既に別の値を保持)。 実態は「1レコードに複数の入力行が対応する」で、単一値カラムは構造的にマーカーにできなかった。

select count(*) from t where col is null を1回投げていれば実装せずに済んだ。 推論で前提を埋めない。1クエリで確かめる。

5-3. 事故後の巻き戻しは範囲を時刻で切らない

「12:30以降に作成されたレコードを全部戻す」とやると、その間に走った正常な処理の結果まで巻き込む。 実際に正常な新規9件を誤って無効化した。

  • 巻き戻しは 識別マーカーarchived_by 等)を入れて可逆にする
  • 適用後に read-back verify(期待件数と一致するか)を必ず行う
  • 時刻で切るなら、その区間に他の処理が走っていないかを先に確認する

6. 課金上限に当たると private リポの cron が全滅する

Actions の予算上限に達して Stop usage when budget limit is reached が発動すると、 private リポの全ワークフローが起動しなくなる。public リポは無料枠なので動き続けるため、 「一部だけ動いている」という紛らわしい状態になる。

見分け方(この文字列が出たらコードを疑わない): gh run view <id> の ANNOTATIONS に

The job was not started because recent account payments have failed
or your spending limit needs to be increased

ジョブが起動していないので --log-failed はログを返さない(404 / BlobNotFound)。失敗ステップも空になる。

.jobs[].steps に failure が1つも無いなら、コードではなく課金・権限側を見る。

予算上限の変更は支払い操作なので API では不可(user/settings/billing/* は 404、読み取りにも user スコープが要る)。 人間に Billing 画面で上げてもらう。Stop usage のチェックは外させない(硬い上限を残したまま枠だけ広げる)。 Receive budget threshold alerts(75/90/100%)は常に ON にしておく。


7. 進め方のテンプレ

  1. 全ワークフローの月課金分を出し、上位2本に絞る
  2. その2本をステップ別に割り、上位2ステップに絞る
  3. 短時間高頻度 → 統合(実発火時刻で統合先を選ぶ / if: !cancelled()
  4. 長時間 → per-row 往復の一括化 → ページングの order → 実効レートを見てから並列度 → 鮮度管理
  5. 複数 run の出力を並べ、同じ数字が続いていないか(欠陥の兆候)を見る
  6. 変更は1本ずつ出し、変更前の出力カウンタと機械照合して回帰が無いことを確認する
  7. 削減額は次の請求サイクルで実測して報告する(見積りだけで「完了」と言わない)

見積りを外したときは訂正する

実測例では「-1,350分/月」と見積もったが、実測は -530分/月 だった(並列度の効果を楽観視していた)。 PR 本文の見積りは実測が出た時点で訂正する。楽観的な見積りを残したまま閉じない。

よくある質問

「GitHub Actions の課金分を実測ベースで削る」とは何ですか?

Actions の請求を推測でなく実測から削る手順。ジョブ単位の分切り上げという課金構造、ステップ別に時間を割る API の叩き方、短時間高頻度は統合・長時間は per-row 往復の一括化という打ち分け、並列度を上げても効かないケースの見分け方、そして『遅いステップが実は同じデータを毎回処理し直している欠陥』の見つけ方まで。本番の夜間ジョブを実測目的で再実行して重複レコードを大量生成した失敗例と、その巻き戻しの作法も含む。

どれくらいトークン(費用)を節約できますか?

ゼロから開発すると約12万トークンかかりますが、この巻物を使えば約1.5万トークンで済みます。差し引き約10.5万トークン(API料金換算で約160円)・88%の節約です。

どうやって使いますか?

無料です。MDファイルを Claude Code などのAIに読み込ませるだけ。ワンライナーをターミナルに貼れば実装が始まります。要件定義や技術調査を省いて実装だけにトークンを使えます。

どのAIツールに対応していますか?

claude-code、cursor、codex-cli に対応しています。

商用利用できますか?

ライセンスは「商用利用可 (再販不可)」です。

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