# Vercel「pushしても反映されない」の見えない原因と、Next.jsビルド検証の穴

## 症状
ユーザーから「送信した内容/変更した内容が反映されていない気がする」と報告される。Vercelプロジェクトは存在し、過去にデプロイもされている。コードにもDBにも異常はない。

## 根本原因1: Vercelプロジェクトが「link」されていても「git連携」は別軸
Vercelプロジェクトが対象リポジトリに `vercel link` 済みで、過去に `vercel --prod` で本番反映された実績があっても、**GitHub側のリポジトリへのpushで自動デプロイされるとは限らない**。この2つは別の設定である。

- 確認: `https://github.com/settings/installations` を開き、"Vercel" が Installed GitHub Apps に無ければ、GitHub側でVercelがそのアカウント/組織に対して何のアクセス権も持っていない（プロジェクトのgit連携設定がどうなっていても無意味）。
- `vercel git connect <repo-url> --yes` を実行してみると、この状態では次のようなエラーになる:
  `Error: Failed to connect <owner>/<repo> to project. Make sure there aren't any typos and that you have access to the repository if it's private.`
  このエラー文言は「リポジトリ名のtypo」や「アクセス権不足」を示唆するが、実際にはGitHub App自体が未インストールなだけのケースが多い（typoは無く、collaboratorsにも正しく載っている場合はこれを疑う）。

## 直し方（1回だけの人間操作で完結）
1. Vercelのプロジェクト設定 → Git（URL例: `https://vercel.com/<team>/<project>/settings/git`）を開く
2. 「Connect Git Repository」ボタンをクリック
3. GitHub側の同意画面（`github.com/apps/vercel/installations/new/permissions?...`）が開くので、「Only select repositories」で対象リポジトリを選択し「Install & Authorize」
4. Vercelの画面に自動で戻り、Git連携欄にリポジトリ名が表示されれば完了

この後、Claude/エージェント側で `vercel git connect <repo-url> --yes` を再実行すると `> Connected` が返る。**検証**: 実際に軽微なコミットをpushし、数十秒後に `vercel ls` で新しいdeploymentが自動的に `Building` → `Ready` になることを確認するまでが完了条件（「Connectedと表示された」だけでは自動デプロイが本当に動くかは分からない）。

## 根本原因2（別件だが同時に踏みやすい）: `tsc --noEmit` PASSは`next build`成功を保証しない
Next.jsの`next build`はTypeScriptの型チェックとは別にESLintを実行する。`@typescript-eslint/no-explicit-any`のようなルールは、型としては正しい（`any`は合法な型）ため`tsc --noEmit`では検出されず、`next build`の段階で初めて`Failed to compile`として落ちる。

特に、AIエージェント（Codex、あるいはCodexが使えず自動フォールバックした別のLLM実行系）に実装を委譲した直後は、型は通るが`any`で誤魔化しているコードが混入しやすい。**「typecheckが通ったので検証OK」と判断せず、デプロイ前に必ず`next build`（または相当のlint込みビルド）まで一度実行する**。

## おまけ: Playwrightで`role=alert`を使うときの罠
Next.jsはルート変更を支援技術に通知するため、自身で `<div role="alert" aria-live="assertive" id="__next-route-announcer__">` をページに常に埋め込んでいる。アプリ独自のエラーメッセージの有無を `page.getByRole('alert')` で検証すると、このNext.js内部要素にもマッチしてfalse positiveになる（「エラーが出ていないはず」のテストが、実際には無関係な要素を拾って失敗する）。アプリ固有のエラー表示を検証したい場合は、`page.getByText('実際のエラーメッセージ文言')` のように具体的な文言で判定する方が安全。

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<!-- 出典: マキモノ (Vercel「pushしても反映されない」の見えない原因とNext.jsビルド検証の穴 v1.0.0) https://makimono-md.vercel.app/md/vercel-push-next-js -->
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