# 定期実行の基盤を移したら「設定だけ」置き去りになる — 症状から逆算して見つけて直す手順

## どんな時に使うか
- 定期ジョブ（cron）を GitHub Actions → 別基盤（DB の pg_cron から Vercel/サーバーの API を叩く等）へ移した後、
  「AI の出力の一部だけが違う」「通知だけ来ない」など、**エラーにならない部分的な劣化**が出ている。
- 旧基盤のジョブ定義（workflow yml 等）に `env:` で値を直書き・secret 参照していた。

## なぜ気付きにくいか
- コードは `process.env.X ?? デフォルト` や `if (!X) return` で**黙ってスキップ**する書き方が多い。
- 通知送信も `if (!url) return false` で無音。ジョブ自体は 200/成功で終わる。
- 旧 yml は残っているので、読む人は「env は設定済み」と誤認する。

## 診断手順（上から順に）
1. **今どこで動いているか**を git log で確かめる: `git log --oneline -i --grep="cron\|schedule\|移管"`。
   旧 workflow の実行履歴（`gh run list --workflow=<file>`）が移管日で途切れていれば確定。
2. コード中の env 参照を全列挙: `grep -rn "process.env\.[A-Z_]*" src | grep -o "process.env\.[A-Z_]*" | sort -u`
3. 新基盤の env 一覧と突き合わせる（例: `vercel env ls production`）。旧 yml の `env:` にあって新基盤に無いものが候補。
4. 候補ごとに「無いとどうなるか」をコードで読む（黙ってスキップ／別の値にフォールバック）。
5. 出力先（チャットの通知チャンネル等）で **最後に届いた日時** を見る。移管日と一致すれば確定。

## 修正方針
- **秘密でない値**（表示名、メンション先ID 等）は**コードに既定値を持たせる**:
  `const name = process.env.AUTHOR_NAME?.trim() || "<既定の名前>";`
  env が無くても正しく動くことをテストで保証する（`delete process.env.X` してから assert）。
- **秘密の値**（webhook URL・APIキー）は新基盤へ移す。値が旧基盤の secret ストアにしか無い場合:
  1. 一時ワークフローを作り、secret を読んで新基盤 CLI に流し込む（値はログに出さない）:
     ```yaml
     on:
       workflow_dispatch:
     jobs:
       sync:
         runs-on: ubuntu-latest
         steps:
           - env:
               DEPLOY_TOKEN: ${{ secrets.DEPLOY_TOKEN }}
               VALUE: ${{ secrets.TARGET_SECRET }}
             run: |
               set -euo pipefail
               mkdir work && cd work
               npx --yes vercel@<固定版> link --yes --project <project> --scope <scope> --token "$DEPLOY_TOKEN" >/dev/null
               printf '%s' "$VALUE" | npx --yes vercel@<固定版> env add TARGET_SECRET production --token "$DEPLOY_TOKEN" >/dev/null
     ```
  2. 実行後、`vercel env ls production` で存在を確認。
  3. **一時ワークフローと、そのために足したトークン secret は必ず削除**する。
  4. env は新しいデプロイから効くので再デプロイし、Ready を確認。

## 検証
- 単体: env 未設定状態で既定値どおりに動くテスト。
- 実データ: 次回の定期実行後、出力先に投稿が復活したかを確認。新着が無ければ投稿も無いのが正常なので、
  「入力（新着）があったのに出力が無い」かどうかを入力側と突き合わせて判定する。

## 再発防止
- 基盤を移す PR のチェックリストに「旧ジョブ定義の env を新基盤へ全件移したか（差分表を貼る）」を入れる。
- 必須値はコード既定値＋起動時に欠落を警告ログで出す。

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<!-- 出典: マキモノ (定期実行の基盤移管で設定だけ置き去りになる不具合を症状から見つけて直す v1.0.0) https://makimono-md.vercel.app/md/md-f20b3878 -->
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