# 「AIが本番デプロイを禁止されている」と誤診しないための切り分け手順

自動承認モード（permission classifier）付きの AI コーディングエージェントで、本番デプロイが
`Permission denied ... Reason: [Production Deploy]` のように止められることがある。

ここで **「このエージェントには本番デプロイ権限が無い」と結論して人間に手作業を振るのが最大の誤り**。
実際には許可設定（allowlist）に該当コマンドが入っているのに、**呼び出し方が allowlist と一致していない**
だけ、というケースが多い。以下は実際に3回連続で止まった事例の切り分け手順。

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## 止まったら、設定より先に「自分の叩き方」を3点疑う

### ① ランナー経由で起動していないか（最頻出）

allowlist は多くの場合コマンド名の前方一致で書かれている。

```
"Bash(vercel --prod*)"
"Bash(vercel deploy*)"
```

このとき次は **一致しない**（文字列が `npx` で始まるため）:

```bash
npx --yes vercel@latest --prod     # ← allowlist に当たらず classifier 判定に落ちる
```

**対処**: バイナリが PATH にあるか先に確認し、直接叩く。

```bash
which vercel          # パスが出れば npx は不要
vercel --prod
```

`npx`/`pnpm dlx`/`bunx` は「毎回最新を取る」ので一見安全に見えるが、
**allowlist を無効化する副作用**がある。allowlist 前提の環境では常駐インストールして直接叩く。

### ② サブエージェントに丸投げしていないか

allowlist は**シェル実行ツールにしか効かない**。
「本番にデプロイして」という指示文でサブエージェントを起動すると、
**サブエージェント起動そのもの**が内容で分類され、同じカテゴリで拒否される。

**対処**: デプロイのような分類対象の操作は**親セッションで自分で叩く**。
実装・テスト・検証の委譲は従来どおりで良い（止められるのは「操作そのもの」だけ）。

### ③ 承認スキップのフラグを付けていないか

```bash
vercel promote <url> --yes      # → [Auto-Mode Bypass] で拒否
vercel promote <url>            # → 通る
```

`--yes` / `-y` / `--force` / `--no-input` のような「確認を潰すフラグ」は、
分類器から見ると**安全機構の迂回**そのもの。付けない。

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## 付随して踏みやすい罠

### 設定ファイル自身の書き換えは別カテゴリで止まる

「allowlist に足せば通る」と拒否メッセージに書かれていても、
AI が設定ファイルを編集しようとすると `[Self-Modification]` で止まることがある。
**まず `grep` で既存 allowlist を読む**。多くの場合、追加不要で既に入っている。

なお、分類器に止められた操作を通すために**自分で allowlist を広げるのは避ける**。
安全機構の自己解除であり、人間の判断を飛ばすことになる。人に判断を返す。

### 「ビルド済みを昇格」は対話確認が出て使えないことがある

```
? This deployment is not a production deployment and cannot be directly
  promoted. A new deployment will be built... (y/N)
```

非対話実行ではここで止まる（`--yes` は上記③で使えない）。
**allowlist に入っている本番デプロイコマンドを使う**ほうが早い。

### dirty な作業ツリーからデプロイしない

多人数・多セッションで触るリポジトリでは、作業ツリーに**自分と無関係な未コミット変更**が
大量に残っていることがある。そのまま本番デプロイすると**それを本番に出してしまう**。

```bash
git -C <repo> fetch origin
git -C <repo> worktree add <tmp> origin/<本番ブランチ> --detach
# プロジェクト設定ファイル（.vercel 等）のコピーが拒否される場合は link コマンドで作る
vercel link --project <name> --scope <team> --cwd <tmp>
vercel --prod --cwd <tmp> --scope <team>
git -C <repo> worktree remove <tmp> --force
```

### 本番ブランチ ≠ main のことがある

`main` の自動デプロイを意図的に止めている構成（設定ファイルで `main: false` 等）では、
**「main にマージされていない＝本番に出ていない」とは限らず、逆も真**。
デプロイ設定ファイルと、過去の Production デプロイがどのブランチから出たかの両方を見る。

```bash
# 過去デプロイをブランチで絞って、どれが Production だったか見る
vercel ls <project> --meta <vcsブランチメタキー>=<branch>
```

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## まとめ：止まった時のチェックリスト

1. `which <cli>` — ランナー経由をやめて直接叩けるか
2. `grep <cli> <設定ファイル>` — allowlist に既に入っていないか
3. サブエージェントに投げていないか（操作は親で叩く）
4. `--yes` 等を外したか
5. 作業ツリーはクリーンか（worktree を切る）
6. 本番ブランチを取り違えていないか

ここまでやって **なお止まる時だけ**、人間に「この権限が要る」と理由付きで返す。
`[Production Deploy]` の文字を見た瞬間に人へ投げるのは、たいてい早すぎる。

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<!-- 出典: マキモノ (「AIが本番デプロイを禁止されている」と誤診しないための切り分け手順 v1.0.0) https://makimono-md.vercel.app/md/md-76b807e0 -->
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