# 毎晩「消化している」つもりのバッチが、同じ先頭N件をやり直しているのを見抜いて直す

残タスク一覧（Markdown / Issue / DB）を無人バッチが上から順に消化する構成は広く使われる。
このとき **「完了したタスクに印を付けて一覧から外す」処理（書き戻し）が配線されていない**と、
バッチは毎晩おなじ先頭N件を実行し、N+1件目以降には**永久に到達しない**。
失敗ログも例外も出ないので、「毎晩ちゃんと動いている」ように見え続ける。

この指示書は ①その状態を検査する手順 ②書き戻しの正しい配線 ③実データで検証する手順 を与える。

## 前提の構成（読み替えて使う）

- `<状態ファイル>`: 残タスクが書かれた Markdown。過去分が**複数ブロック積み上がる**（新しいものが先頭）
- `<runner>`: 定期実行から起動され、`<状態ファイル>` からタスクを選び、1件ずつ子プロセスに渡す
- 定期実行: OS のスケジューラ（Windows なら `schtasks`、Unix なら cron / systemd timer）

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## 1. まず「本当に新しい設定で走ったのか」を確かめる

設定を変えた直後の夜は、**変えたつもりの設定で走っていないこと**が多い。
スケジューラのタスクを**その日の実行時刻より後に**登録・再登録すると、当日分は実行されず初回は翌日になる。

```bash
# Windows
schtasks /Query /TN <タスク名> /V /FO LIST | findstr /C:"Last Run Time" /C:"Next Run Time" /C:"Last Result" /C:"Task To Run"
# Unix
systemctl list-timers <unit>        # LAST / NEXT を見る
```

読み方（ここを飛ばすと、存在しない実行結果を探して1セッション溶かす）:

| 見るもの | 判定 |
|---|---|
| `Last Run Time: 1999/11/30` ＋ `Last Result: 267011` | `0x41303 = SCHED_S_TASK_HAS_NOT_RUN`。**一度も走っていない**。0 と並べて「成功」と読まない |
| `Last Run Time` が**旧設定の時刻** | 昨夜は旧コード・旧引数で走った。新構成の初回はまだ来ていない |
| `Task To Run` の引数 | 実際に渡っている引数はここ。ドキュメントや記憶ではなくこれを信じる |

「今夜から新構成」と報告する前に、**`Next Run Time` が今夜であること**を目視する。

## 2. 書き戻しが効いていないことを確かめる

壊れ方は次の2つで、**両方同時に起きていることがある**。

### (a) 探索スコープが本体とズレている

タスクの**収集**が全ブロック対象に拡張されたのに、**書き戻し**が「先頭ブロックだけ」の旧前提のまま、という形。
収集側と書き戻し側で同じ範囲を見ているかをコードで確認する。

```bash
grep -n "firstBlock\|blocks\[0\]\|slice(start, end)" <runner のソース>
```

### (b) 書き戻し関数が誰からも呼ばれていない（dead export）

テストがあると「実装されている」と錯覚するが、**本番経路から呼ばれていない**ケース。
テストは緑、関数は正しい、なのに一覧は永久に減らない。

```bash
# 定義とテスト以外に参照があるか。2件（定義＋テスト）しか出ないなら未配線
grep -rn "<書き戻し関数名>" <ソースディレクトリ>
```

さらに、書き戻しを**子プロセス（LLM エージェント等）への自然言語指示だけ**に頼っていないか確認する。
指示は守られないことがあり、守られたかを誰も検査していないなら、それは配線ではない。

## 3. 直し方

### 3-1. 書き戻しは runner 側で機械的に行う

子に「終わったら印を付けてね」と頼むのをやめ、**子が成功で終わった直後に runner 自身が**書き戻す。
子側の指示は残してよいが、二重に印が付かないよう「すでに印があれば何もしない」を明記する。

```js
// 成功したときだけ。失敗・timeout を消すと再挑戦されなくなる
if (result.status === 'success') writeTaskDone(stateFile, task, `${today()} 完了`);
```

### 3-2. 書く直前にディスクから読み直す

状態ファイルは**他のプロセス／人間が並行して編集する**。バッチ開始時に読んだ内容を使って全文を書き戻すと、
その間に足された行を丸ごと消す。**読み直す → 1行だけ置換 → 書く**。

```js
export function writeTaskDone(file, task, note, io = {}) {
  const read = io.read ?? fs.readFileSync;
  const write = io.write ?? fs.writeFileSync;
  try {
    const current = read(file, 'utf8');       // ← 書く直前に読み直す
    const changed = markTaskDone(current, task, note);
    if (changed === current) return false;    // 該当行なし → 何もしない
    write(file, changed, 'utf8');
    return true;
  } catch (error) {
    console.warn(`完了を書き戻せませんでした（実行は継続します）: ${error?.message ?? error}`);
    return false;   // 書き戻しの失敗でバッチ全体を落とさない
  }
}
```

### 3-3. 同一タスクが重複しているなら「全件」に印を付ける

過去分が積み上がる形式では、同じタスクが複数ブロックに残る。
**先頭1件だけ消すと、双子が翌晩また採用され、同じ作業を永久に繰り返す。**
一致する行はすべてマークする（正規表現なら `m` ではなく `gm`）。
すでに印が付いた行を再マッチしない否定先読みも入れる。

```js
const escaped = firstLine.replace(/[.*+?^${}()|[\]\]/g, '\$&');
const lineRe = new RegExp(`^(\s*\d+[.)、]\s+)(?!~~)${escaped}(\s*)$`, 'gm');
return source.replace(lineRe, (_w, prefix, suffix) => `${prefix}~~${firstLine}~~ → ✅ ${note}${suffix}`);
```

## 4. 合成フィクスチャだけで緑にしない（最重要）

この種のバグは**合成サンプルでは必ず緑になる**（サンプルは1ブロック・重複なし・整形済みだから）。
本番の状態ファイルを1回食わせて、**件数**を見る。

```js
// 実データに対する非破壊チェック。書き込みはしない
const md = fs.readFileSync(stateFile, 'utf8');
const adopted = collectTasks(md).filter(t => !excluded(t));
let marked = 0, noMatch = 0;
for (const t of adopted) {
  const out = markTaskDone(md, t, 'note');
  if (out === md) { noMatch += 1; console.log('NO-MATCH:', t.slice(0, 60)); continue; }
  marked += 1;
  const a = md.split('\n'), b = out.split('\n');
  if (a.length !== b.length) console.log('行数が変わった:', t.slice(0, 40));
  const diff = a.map((l, i) => l === b[i] ? null : i).filter(i => i !== null);
  if (diff.length > 2) console.log('複数行が変わった:', diff.length, t.slice(0, 40));
}
console.log('marked', marked, '/ no-match', noMatch);
```

合格条件は **`no-match 0` かつ 行数不変 かつ 変わるのは対象1行だけ**。
`no-match` が1件でもあれば、そのタスクは**永久にマークされない**＝毎晩再実行される。

## 5. 配布物なら「実際に走るコピー」で確認する

定期実行が**固定 worktree / 別クローン**から起動される構成では、
main にマージしただけでは今夜の実行に入らないことがある。マージ後に、
**そのコピーの HEAD と、修正が入ったことを示す文字列**を直接見る。

```bash
cd <定期実行が使うディレクトリ> && git log --oneline -1 && grep -c "<新しい関数名>" <ソース>
```

## 6. チェックリスト

- [ ] `Last Run Time` / `Next Run Time` / `Last Result` の3つを読み、新設定の初回がいつかを言えた
- [ ] 収集側と書き戻し側の探索スコープが一致している
- [ ] 書き戻し関数が本番経路から呼ばれている（`grep` の結果が定義＋テストの2件だけでない）
- [ ] 書く直前に読み直している（開始時スナップショットで全文上書きしていない）
- [ ] 重複は全件マーク／印済みは再マッチしない
- [ ] 該当なしは no-op、例外は warn だけでバッチを止めない
- [ ] **実データで `no-match 0`** を確認した
- [ ] 定期実行が実際に使うコピーに修正が入ったことを確認した

## 効き目

未配線のまま「全件消化モード」に切り替えると、採用51件に対し1晩の枠が12件でも、
**毎晩おなじ12件だけが回り、残り39件は永久に着手されない**。
症状は「毎晩正常終了・エラーなし・でも一覧が減らない」なので、ログ監視では絶対に見つからない。

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<!-- 出典: マキモノ (毎晩「消化している」つもりのバッチが同じ先頭N件をやり直しているのを見抜いて直す v1.0.0) https://makimono-md.vercel.app/md/md-49503237 -->
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