# 共有ルールリポの「作り直し事故」を止める — AI に直させる前の3コマンド

## 誰向けか

複数台のPC・複数人で **AI エージェント用の共通ルール／ツール置き場**（`tools/*.mjs`、`skills/`、`docs/`、`CLAUDE.md` 等）を1つのリポジトリで共有していて、各PCにはその**コピー**が置いてあるチーム。

## 何が起きるか（実害）

「この機能が既定で無効になっているから直して」と AI に頼むと、AI は**手元のコピーだけを読んで**「実装が無い／壊れている」と判断し、**ゼロから書き直す**。

しかし正本リポでは、**別のPCが数日前に同じ問題をすでに直してマージ済み**だった。結果:

- 数十分ぶんの実装・テスト・ドキュメント修正が**まるごと無駄**
- 自作版には正本にある付随改善（例: 確認ダイアログの事前抑止）が**入っておらず、正本より劣化**
- そのまま PR を出していたら、**優れた既存実装を劣化版で上書き**するところだった

真因は「バグ」ではなく **ローカルのコピーが古かっただけ**。

## 見分け方（このサインが出たら疑う）

| サイン | 実際の意味 |
| --- | --- |
| 設定ファイルに書いた値が効かない | 読み取り側のコードが古い／その版には読む処理が無い |
| ドキュメントにあるフラグが実装に無い | ドキュメントだけ新しい（未マージ PR 由来のことも） |
| 「前に直したはずの挙動」が戻っている | 同期されていない |

**「コードにその処理が1行も無い」は、壊れている証拠ではなく古い証拠。**

## 直す前に走らせる3コマンド

`<OWNER>/<REPO>` は正本リポ、`<KEYWORD>` は直そうとしている機能名。

### 1. 同じ主題の PR が無いか（マージ済みも含めて全部見る）

```bash
gh pr list --repo <OWNER>/<REPO> --state all --limit 60 \
  --json number,title,state,headRefName \
  --jq '.[] | select(.title|test("<KEYWORD>";"i")) | "\(.number)\t\(.state)\t\(.headRefName)\t\(.title)"'
```

`--state all` が要点。`open` だけ見ると**マージ済みの解決策を見逃す**。

### 2. 正本 main の実物と手元を突き合わせる

```bash
gh api "repos/<OWNER>/<REPO>/contents/<PATH>?ref=main" --jq .content | base64 -d > /tmp/upstream.mjs
diff /tmp/upstream.mjs <手元のパス>
```

**手元の git 履歴を見ても意味がない**（コピーは git 管理外のことが多い）。必ず**リモートの main を直接取得**して比べる。

### 3. 正本が既に直っていたら、自作せず同期する

```bash
<同期コマンド>   # 例: node tools/onboarding-sync.mjs --force
<フック再登録>   # 例: node tools/register-hooks.mjs --hooks-only
```

同期後に**正本のテストを走らせて**から「直った」と言う。自作コードは捨てる（正本の方が付随改善を含んでいることが多い）。

## AI に恒久ルールとして持たせる文面

そのままルールファイルへ貼れる。

```markdown
## 共有ルールリポを直す前に正本を確認する

`<ローカルパス>` は git 管理外のコピーで、数日〜数週間古いことがある。
手元のコードだけを読んで「実装が無い／壊れている」と判断してはいけない。

共通ツール（tools/・skills/・docs/）を直す前に必ずこの順で確認する:

1. `gh pr list --state all` で同じ主題の PR（**マージ済みを含む**）を探す
2. `gh api .../contents/<path>?ref=main` で main の実物と手元を diff する
3. 正本が既に直っていれば**自作せず同期**し、同期後に正本のテストで検証する

「設定に書いたのに効かない」「docs のフラグが実装に無い」は、
バグではなく**ローカルが古い**サインのことが多い。まず同期。
他のマシンが同じリポを先に直している前提で動くこと。
```

## 未マージ PR 由来のドキュメントに注意

同期しても、**未マージ PR のブランチで書いたドキュメントがローカルに残る**ことがある。そのドキュメントは正本に無いコマンドを案内するため、後日の自分や別の AI が実行して無駄に詰まる。

見つけたら、消すのではなく**冒頭に警告を足す**。

```markdown
> ⚠️ この文書は未マージの PR #<N> 前提です。
> 正本 main に `<フラグ名>` は存在しません（走らせても何も起きない）。
> **この文書のコマンドをそのまま実行しないこと。**
```

## 押さえどころ

- `--state all`（`open` だけ見ない）
- 手元の git ではなく**リモート main の実物**と比べる
- 正本が直っていたら**自作しない**。同期して、正本のテストで検証する
- ドキュメントと実装のズレは「未マージ PR の残骸」を疑う

---

<!-- 出典: マキモノ (共有ルールリポの「作り直し事故」を止める — AI に直させる前の3コマンド v1.0.0) https://makimono-md.vercel.app/md/md-287f7f9c -->
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