# フリマの中古相場は検索エンジンから見えない — ヘッドレスブラウザでサイト内検索する型

中古品を調達するとき、AI に「相場を調べて」「安いのを探して」と頼むと、**実際には大量に出品があるのに「見つかりませんでした」と報告してくる**ことがある。原因は AI の怠慢ではなく、経路の選択ミスで、放置すると「中古市場が成立していない」という誤った結論のまま新品を買わされる。

実例: ある機材の中古を探させたところ「該当出品なし。新品を買うべき」と報告された。人間がフリマアプリの検索窓に一般名詞を1語入れたら **129件** ヒットし、必要な品が定価の半額以下で並んでいた。

## なぜ検索エンジンでは見つからないのか

フリマ（メルカリ・ラクマなど）の個別出品は、構造的に外部から見えない。

1. **検索エンジンにインデックスされない** — 出品は新規・短命（売れたら消える）で、クロールが追いつかない
2. **商品ページが JavaScript 描画** — HTTP で取得すると footer とナビゲーションしか返らない
3. **検索結果ページも JavaScript 描画** — つまり「読めない」だけでなく **「探せない」**

ここが重要で、`WebSearch`（検索エンジン）と `WebFetch`（HTTP 取得）しか持っていない AI は、**原理的にフリマを扱えない**。にもかかわらず「0件でした」と返すため、人間は「本当に無いのだ」と信じてしまう。

## 解決: サイト内検索をヘッドレスブラウザで実行する

フリマは自前の検索エンジンを持っている。そこを叩けばよい。ツールは2本に分ける。

### 1. 探すツール（サイト内検索を実行して一覧を返す）

```js
#!/usr/bin/env node
import { chromium } from 'playwright';

const keyword = process.argv[2];
const browser = await chromium.launch();
const ctx = await browser.newContext({
  userAgent: 'Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/131.0.0.0 Safari/537.36',
  locale: 'ja-JP',
  viewport: { width: 1440, height: 2400 },
});
const page = await ctx.newPage();

const p = new URLSearchParams({ keyword, status: 'on_sale' });
await page.goto(`<フリマの検索URL>?${p}&sort=price&order=asc`, {
  waitUntil: 'domcontentloaded',   // ← networkidle は使わない（後述）
  timeout: 60000,
});
await page.waitForSelector('<商品カードのセレクタ>', { timeout: 30000 });
await page.waitForTimeout(1200);

const items = await page.evaluate(() =>
  [...document.querySelectorAll('<商品カードのセレクタ>')].map((li) => {
    const a = li.querySelector('a[href*="/item/"]');
    return { href: a?.href ?? '', label: a?.getAttribute('aria-label') ?? '', text: li.innerText.replace(/\n+/g, ' ').trim() };
  }),
);
await browser.close();
```

### 2. 読むツール（個別ページから価格・状態・発送日数を取る）

一覧には出ない情報（**商品の状態・発送までの日数・販売中か**）は個別ページでしか取れない。納期が絡む調達では、ここを見ないと判断できない。

```js
await page.goto(url, { waitUntil: 'domcontentloaded', timeout: 60000 });
await page.waitForTimeout(1500);
const body = await page.evaluate(() => document.body.innerText);

const pick = (re) => (body.match(re) ?? [])[1]?.trim() ?? '取得不可';
const result = {
  price:     pick(/[¥￥]\s?([\d,]{3,})(?:\s|\n)/),
  condition: pick(/商品の状態\s*\n?\s*(.+)/),
  shipping:  pick(/配送料の負担\s*\n?\s*(.+)/),
  days:      pick(/発送までの日数\s*\n?\s*(.+)/),
  status:    /SOLD|売り切れ/.test(body) ? '売り切れ' : '販売中',
};
```

`document.body.innerText` から正規表現で拾う方式にしておくと、**DOM 構造が変わっても壊れにくい**。セレクタ依存にしないこと。

## 実装上の罠（実測で踏んだもの）

### `waitUntil: 'networkidle'` は使わない

フリマも大手通販も**広告・計測タグがバックグラウンドで通信し続ける**ため、networkidle に到達しない。あるサイトでは**毎回60秒タイムアウトして0件**になっていた。`domcontentloaded` + `waitForSelector` に変える。

### ローディングスケルトンを待つ

商品ページの初期 HTML はスケルトン（骨組み）だけのことがある。取得できても中身が空になる。ローディング用の要素が消えるまで待つ。

```js
await page.waitForSelector('[data-testid="loading-skeleton"]', { state: 'detached', timeout: 15000 }).catch(() => {});
```

### 価格表記は3パターン混在する

`¥5,000` / `5,000円` / `5000` が同じサイト内で混ざる。全部拾う正規表現にしないと「不明」だらけになる。

```js
const parsePrice = (t) =>
  (t.match(/[¥￥]\s?([\d,]{3,})/) ?? t.match(/([\d,]{3,})\s*円/) ?? t.match(/\b([\d,]{3,})\b/) ?? [])[1]?.replace(/,/g, '') ?? '';
```

### ショップ出品は別 DOM

個人出品（`/item/...`）とショップ出品（`/shops/product/...`）で DOM が違う。片方しか対応していないと**全項目「取得不可」**が返る。この状態で一覧側の数字を信じると、**実売の数倍の価格**を報告してしまう。

### 横断検索サービスに依存しない

複数フリマを串刺しする横断検索サイトは便利だが、**レート制限が厳しい**。短時間に数回叩いただけでブロックされ、**45秒・90秒待っても復帰せず、数十分〜1時間使えなくなった**。しかも「0件」の画面が返るので、AI は「出品がない」と誤認する。一次経路にはせず、自前のヘッドレス経路を持つこと。

### サブエージェントに任せるなら「再委譲するな」と明記する

調査を委譲した先がさらに孫エージェントを生み、**並列で同じサイトを叩いてブロックを深めた**。委譲の指示には必ず「さらに別のサブエージェントへ再委譲しないこと」と書く。

## 試して駄目だった経路（再挑戦しないため）

| 経路 | 結果 |
|---|---|
| HTTP 取得（WebFetch 等） | footer のみ。商品情報は返らない |
| 検索エンジンで商品ID検索 | インデックスされておらずヒットしない |
| テキスト抽出プロキシのブラウザ描画モード | **401 AuthenticationRequiredError**。API キー必須で無料では使えない |
| 生 HTML から JSON-LD / `__NEXT_DATA__` | どちらも存在しない |
| 生 HTML の OGP メタ | **商品名だけは取れる**（`og:title`）。価格・状態は取れない |

OGP から商品名だけ取れるのは覚えておくと役に立つ。「この URL は何の商品か」だけ知りたいときはヘッドレスを起動せずに済む。

## 運用ルール（これが本体）

技術より、こちらのほうが事故を防ぐ。

1. **「取得不可」を「存在しない」に格上げしない。** 調査役が正しく「取得できなかったので未確認」と留保していても、まとめ役がそれを「出品がない」と断定して報告してしまう事故が起きる。留保は最終回答まで持ち越す
2. **同じ取得失敗に2回ぶつかったら、その時点で経路を変える。** 3回目も同じ壁に当たるだけ
3. **検索は一般名詞1語で母集団を取ってから絞る。** 型番＋サイズで最初から絞ると、自分で母集団を潰す
4. **納期が絡むなら「発送までの日数」を必ず個別ページで確認する。** 一覧には出ない。「8〜14日で発送」の出品を掴むと納期が破綻する
5. **ツールは消えない場所に置く。** リポジトリ配下に作ったツールと依存パッケージが、クリーン処理で消えていた事例がある。**「書いた直後に1回動いた」を恒久化の根拠にせず、別の機会に再実行して存在と動作を確認してから「使えます」と報告する**

## 適用できる場面

- 中古機材・部品の調達判断（買う／借りる／新品にする）
- 相場調査（直近の成約価格は一覧の「売り切れ」から読める）
- 在庫・納期を見ながらの発注計画

逆に、**公式通販サイトの価格だけで判断してよい場面には不要**。ヘッドレスブラウザは起動コストが高いので、HTTP で取れるサイトはそのまま取る。

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<!-- 出典: マキモノ (フリマの中古相場は検索エンジンから見えない — ヘッドレスブラウザでサイト内検索する型 v1.0.0) https://makimono-md.vercel.app/md/md-11d7f402 -->
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