# 既存の Google フォームへ GAS から自動送信し、回答シートで read-back 検証する

「人が手入力している Google フォーム」を業務システムから自動送信して、手作業を消す。
フォームを作り直さないので、**受け取る側（フォーム回答を見ている部署）の運用は一切変わらない**のが利点。

想定: 社内の別部署が運用しているフォーム（発注・予約・申請など）に、自分たちのアプリから自動で投げたい。

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## 1. フォームの entry ID を取り出す

フォームが公開（リンクを知っている全員が回答可）なら、**認証なしで HTML を取れる**。

```bash
curl -sL -o form.html 'https://docs.google.com/forms/d/e/<FORM_ID>/viewform'
```

`FB_PUBLIC_LOAD_DATA_` に全質問の定義が入っている。これを解析する:

```js
import fs from 'fs';
const h = fs.readFileSync('form.html', 'utf8');
const m = h.match(/FB_PUBLIC_LOAD_DATA_ = (\[[\s\S]*?\]);/);
const d = JSON.parse(m[1]);
console.log('collectEmail:', JSON.stringify(d[1] && d[1][10]));
for (const it of (d[1][1] || [])) {
  const title = it[1], type = it[3], sub = it[4] || [];
  for (const s of sub) {
    const id = s[0], req = s[2], opts = (s[1] || []).map(o => o[0]);
    console.log(`entry.${id}\ttype=${type}\treq=${req}\t${JSON.stringify(title)}\t${JSON.stringify(opts)}`);
  }
}
```

`type` は `0`=短答 / `1`=段落 / `2`=ラジオ / `3`=プルダウン / `9`=日付。
`req=1` が必須項目。選択肢は**文字列を1文字も変えずに**送ること（かぎ括弧や全角記号もそのまま）。

### 落とし穴: メールアドレスは entry.* ではない

「メールアドレス」の質問が一覧に出てこないのに、フォーム画面には入力欄がある場合、
それは質問項目ではなく**メール収集機能**。パラメータ名は固定で **`emailAddress`** を使う。

- 「回答者が入力」モードなら、任意のアドレスを渡せる
- 「自動収集（確認済み）」モードだと、送信した**アカウントのアドレス**になり上書きできない。
  この場合、本人以外のアドレスを入れる運用は自動化できないので、設計を変える（フォーム側に質問項目を足してもらう等）

### 日付の形式

`entry.<id>=YYYY-MM-DD` で通る。古い資料にある `entry.<id>_year` / `_month` / `_day` の分割形式は不要。
ただし**実際に1回テスト送信して回答シートで確認する**こと。フォームの設定で変わり得る。

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## 2. GAS から送信する

```js
function submitForm_(values) {
  const res = UrlFetchApp.fetch(
    'https://docs.google.com/forms/d/e/<FORM_ID>/formResponse',
    { method: 'post', payload: values, muteHttpExceptions: true }
  );
  return res.getResponseCode(); // 200 が成功
}
```

`payload` はフラットなオブジェクト（`{'entry.123': '値', emailAddress: '...'}`）でよい。

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## 3. 回答シートの read-back 検証 — ここに罠が2つある

「送ったつもり」で終わらせず、回答シートに行が入ったことを確認する。ただし次の2点で確実に失敗する。

### 罠1: ファイル名とタブ名は別物

回答先スプレッドシートの**ファイル名**が「○○申込フォーム（回答）」でも、
**タブ名**が同じとは限らない。しかも1つのブックに別業務のタブが同居していることがある
（目次・質問シート・集計など）。タブ名で探すと失敗するか、**最悪、別業務のタブを読み書きする**。

→ **gid で特定する。**

```js
function responseSheet_(ssId, gid) {
  const sheets = SpreadsheetApp.openById(ssId).getSheets();
  for (const s of sheets) if (s.getSheetId() === gid) return s;
  // 見つからない時は「無い」で終わらせず、全タブ名と gid を添えて失敗させる
  const list = sheets.map(s => s.getName() + '(gid=' + s.getSheetId() + ')').join(', ');
  throw new Error('回答タブが見つかりません。候補: ' + list);
}
```

gid はブラウザで該当タブを開いた時の URL 末尾 `#gid=...` から取る。設定値として外出しし、既定値を持たせる。

さらに、**特定したタブのヘッダー行がフォームの質問と噛み合うか**を検証してから使う。
gid が変わっていた場合に別タブを書き換える事故を防げる。

### 罠2: `getLastRow()` が実データの最終行より大きい値を返す

回答シートの末尾に**テンプレート由来の数式が入った行**が並んでいると、
`getLastRow()` も `getDataRange()` も**数式がある行まで**を返す。

実測例: 実際の回答は32行目までなのに `getLastRow()` が **131** を返した。
「送信前の最終行より後ろを探す」実装にしていたため、**探索ループが一度も回らず、常に「未反映」**になった。

→ **タイムスタンプ列（通常1列目）の、値が入っている最後の行**で判定する。

```js
function lastDataRow_(sheet) {
  const n = sheet.getLastRow();
  if (n < 2) return 1;
  const col = sheet.getRange(1, 1, n, 1).getValues(); // 1列だけ読む
  for (let i = col.length - 1; i >= 1; i--) {
    if (String(col[i][0] || '').trim() !== '') return i + 1;
  }
  return 1;
}
```

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## 4. 反映は遅い。同期で待つ設計にしない

フォーム POST からシートに行が現れるまで、**実測で約52秒**かかった。保証された値ではなく、
もっと遅いこともある。

ここで「30秒待って見つからなければ失敗」という同期実装にすると、
**成功した送信が毎回失敗として記録される**。待ち時間を延ばしても、反映時間が保証されていない以上は再発する。

→ **POST が 200 なら「送信済み・未確認」として状態を保存し、戻り値は成功にする。**
確認は後追いのトリガ（10分おき等）で行い、見つかったら「確認済み」に更新する。
一定回数（例: 6回＝約1時間）確認できなければ、そこで初めて失敗として通知する。

状態は最低3つに分ける。**ここを2値にすると事故る。**

| 状態 | 意味 | 再送してよいか |
|---|---|---|
| 未送信 | POST していない（設定で止めた等） | **してよい** |
| 送信済み・未確認 | POST は 200。シート未確認 | **絶対にしない** |
| 確認済み | シートに行を確認 | しない |

「未送信で止まった」と「送ったが結果が分からない」を区別できないと、
前者が永久に再開できない（手動復旧が必要）か、後者で**二重送信**する。
外部への申請や発注では二重送信が実害になるので、**迷ったら送らない側に倒す**。

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## 5. 本番を汚さないための3段モード

いきなり本番送信を有効にしない。設定値ひとつで3段に分ける。

| モード | 挙動 |
|---|---|
| `off`（既定） | 外部送信を一切しない |
| `test` | 実フォームへ送るが、識別子と注記を付ける |
| `live` | 本番 |

**`off` は引数で上書きできない絶対の停止条件にする。** 関数の `opts.mode` で `off` を破れる実装にすると、
「止めたはずなのに送られた」が起きる。上書きを許すのは `test` ↔ `live` の間だけ。

`test` で守ること:
- 案件名などの識別子に `__TEST__<一意なUUID>` を付け、受け取る側が一目で分かるようにする
- **実在の第三者のメールアドレスを入れない**（専用のテスト用アドレスか、実行アカウント）
- 備考欄の先頭に「これはテスト送信です。対応不要です。」を入れる
- **チャット通知など他システムへの書き込みは一切しない**（テストで関係者に通知が飛ぶのが一番迷惑）

`live` への切替には確認トークンを必須にする:

```js
function setMode(mode, opts) {
  if (['off', 'test', 'live'].indexOf(mode) < 0) throw new Error('不正なモード: ' + mode);
  if (mode === 'live' && (!opts || opts.confirm !== 'ENABLE-LIVE-SENDING')) {
    throw new Error('live にするには confirm が必要です');
  }
  // 書き込み後に必ず読み戻して確認する
}
```

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## 6. 検証の順序

1. モックのテストを書く（送信経路が `off` で一切発火しないことを含める）
2. `test` で**1件だけ**送る
3. 回答シートを直接読み、**送った値と入った値を1項目ずつ突き合わせる**。特に日付
4. 同じ対象をもう一度送って、**行が増えないこと**（二重送信防止）を確認する
5. 複数パターン（地域別の分岐など計算ロジックが変わるもの）で2〜3件試す
6. `live` に切り替える

**モックのテストが何百件通っても、実データで初めて出るバグがある。**
実際この手順で、テスト762件が全通過した状態から「タブ名が違う」「`getLastRow()` が実データを超える」
の2件が実送信で初めて露見した。どちらもモックでは再現しない種類のもの。

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## 7. 運用前に確認すること

- **回答先スプレッドシートの所有者**を確認する。個人アカウント所有のまま共有で使われていることがあり、
  その場合は共有が切れた瞬間に自動化も手作業も同時に止まる。組織アカウントへの移管を先に提案する
- 送信が失敗した時に**誰にどう通知するか**を決める。通知は重複抑止を入れる
  （後追い確認のたびに失敗通知が飛ぶと、通知が意味を失う）
- フォームの質問が変更されると entry ID や選択肢文字列が変わる。**定期的に entry ID を取り直して突き合わせる**
  か、送信前にヘッダー照合で検知する

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<!-- 出典: マキモノ (既存のGoogleフォームへGASから自動送信し、回答シートでread-back検証する v1.0.0) https://makimono-md.vercel.app/md/google-gas-read-back -->
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