# Googleユーザーデータを「認証なしの自作ローカルアプリ」に表示する — GAS→公開HTTPS橋渡し

## これは何を解決するか
自分で立てたダッシュボード（Next.js 等、社内や自宅で動く）に、**Google タスク / カレンダー / Keep など「本人のGoogleユーザーデータ」**を表示したい。だがアプリに Google OAuth を実装したくない/できない。しかも組織の Workspace ポリシーで **Apps Script の Web App 公開共有** や **clasp run** が禁止、**サービスアカウントは DWD 無しでは本人のタスクを読めない**——という詰みがち構成。

**解決**: 認証をアプリに持たせず、**GAS を「本人権限を持つ橋」**として使う。GAS が Google データを読み、既に公開されている HTTPS 経路（トンネル等）でアプリの受け口に POST するだけ。

## 全体像
```
[GAS(本人権限: tasks/calendar 等)] --毎時トリガー--> データ取得
   └─ UrlFetchApp.fetch(POST, 共有シークレット) ──▶ [公開HTTPS: 例 トンネル/リバースプロキシ]
                                                        └─▶ [アプリ /api/<name>/ingest]
                                                              └─ ローカルキャッシュ(JSON)に保存
[アプリ Widget] --GET /api/<name>--> キャッシュを読むだけで描画
```
- Web App 公開デプロイ不要（ポリシーで塞がれていても回避できる）
- clasp run 不要（機微スコープの認可が通らない環境でもOK）
- GCP サービスアカウント/ DWD 不要

## 実装（要点のみ・言語非依存で読み替え可）

### アプリ側 A) 受け口 `/api/<name>/ingest`（POST）
- ヘッダ `x-<name>-secret` を環境変数の共有シークレットと定数時間比較。不一致は 403。
- body(JSON) を検証し、`~/<状態ディレクトリ>/<name>-cache.json` に保存して `{ok:true, count}` を返す。

### アプリ側 B) 表示用 `/api/<name>`（GET）
- 認証（アプリ既存の仕組み）→ 上記キャッシュを読んで返すだけ。`mtime` で鮮度(stale)も返すと良い。

### アプリ側 C) Widget
- GET を叩いてリスト表示。1分間隔でポーリング。空/未同期の状態表示も用意。

### GAS 側
```javascript
var INGEST_URL = 'https://<公開ホスト>/<basePathがあれば>/api/<name>/ingest'; // URLは非機密→コード直書き可
function pushToApp(){
  var secret = PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('<NAME>_INGEST_SECRET'); // 秘密はここ
  if (!secret) return {ok:false, error:'secret未設定'};
  var payload = { updatedAt:new Date().toISOString(), items: /* Tasks/Calendar 等を読んで整形 */ [] };
  var res = UrlFetchApp.fetch(INGEST_URL, {
    method:'post', contentType:'application/json',
    headers:{'x-<name>-secret': secret},
    payload: JSON.stringify(payload), muteHttpExceptions:true
  });
  return { ok:res.getResponseCode()===200, code:res.getResponseCode() };
}
function installPushTrigger(){ // handler名でフィルタしてから作る(他トリガーを巻き添え削除しない)
  ScriptApp.getProjectTriggers().forEach(function(t){ if(t.getHandlerFunction()==='pushToApp') ScriptApp.deleteTrigger(t); });
  ScriptApp.newTrigger('pushToApp').timeBased().everyHours(1).create();
}
```
- `appsscript.json` の `oauthScopes` に **外部リクエスト権限**（`.../auth/script.external_request`）と、読むデータのスコープ（tasks 等）を追加。追加後は**再承認1回**。

## ハマりどころ（実測）
1. **公開URLの実ポート/経路を思い込みで書かない。** トンネルの status を必ず確認する。実測では「公開443 → 別アプリ(ポートX) が `/subpath/*` を本体(ポートY) にリバースプロキシ」しており、想定していた別ポートは 404 だった。**POST もプロキシされるか**を先に `curl` で確かめてから GAS の URL を確定する。
2. **秘密（共有シークレット）を中継ファイルやキューに入れない。** 自動化のコマンドキュー等に秘密を載せると安全機構に正しくブロックされる。GAS 側は **Script Property に手で1回だけ登録**、アプリ側は `.env.local`。URL は非機密なのでコードに直書きでよい。
3. **フレームワークの basePath。** ルーティングに接頭辞が付くと公開パスも変わる。GET/POST 両方のパスに反映する。
4. **本番モードは再ビルドが要る。** 本番起動（例: `next start`）は新しい API ルートや新 env をホットリロードしない。**ビルド→プロセス再起動**して初めて反映される。dev の自動反映を本番と混同しない。
5. **検証は3点で完結させる。** ①GAS の push 戻り値（HTTP 200＋件数）②ローカルキャッシュ JSON の件数 ③Widget の実描画。どれか1つでも欠けたら「動いた」と言わない。

## 使わない方が良いケース
- アプリが最初から Google OAuth を持っている / 持たせてよい → 直読みの方が素直。
- データが**機密で外部公開が絡む**操作（例: 財務諸表を「リンクを知っている全員」に公開）→ これは安全機構が自動実行を止める。**人手（正規UI）に委ねる**のが正しい。

## 応用
Tasks を Calendar / Keep / スプレッドシートの抽出結果などに差し替えれば同じ型で横展開できる。「本人権限の読み取り」を GAS に集約し、アプリは**キャッシュを読むだけの薄い表示層**に保つのが要。

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<!-- 出典: マキモノ (Googleユーザーデータを認証なしローカルアプリに出す — GAS→公開HTTPS橋渡し v1.0.0) https://makimono-md.vercel.app/md/google-gas-https -->
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