# GAS アプリ群へ不具合報告フォームを横展開する — 各アプリを匿名公開せず「共通フォーム1本」へリンクする方式

社内に Google Apps Script のアプリが何本もあり、その全部に「不具合・要望」の報告窓口を付けたい、という場面の手順書。

素直にやると **アプリごとにフォーム画面を実装して、そのアプリ自身を「全員（匿名）」でウェブアプリとして公開する**（以下・方式A）。1〜2本ならこれで問題ないが、**5本目あたりで必ず止まる**。この手順書は、そこで方式を切り替えて残り全部をさばくための型。

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## 1. 方式Aが止まる3パターン（先に判定する）

| 止まる理由 | 具体例 | なぜ方式Aが使えないか |
|---|---|---|
| **機微データを持つアプリ** | 審査結果・人事評価・顧客財務・仕入価格 | 同じスクリプトを匿名公開すると、`doGet` の**他の画面にも匿名で到達しうる**。実質的に公開範囲を広げてしまう |
| **`oauthScopes` を宣言していないアプリ** | 古くから動いている自動化スクリプト | スコープはコードからの自動検出に頼っている。**明示リストを書いた瞬間に自動検出が無効になり、既存機能が壊れる** |
| **社員向け画面が存在しないアプリ** | ビーコン受信専用、JSON を返す管理用エンドポイント、アドオン | そもそもリンクを置く場所が無い |

**候補判定は「ウェブアプリ設定があるか」ではなく「社員が実際に開く HTML があるか」で行う。** ウェブアプリのアクセス設定が「自分だけ」になっているプロジェクトは、たいてい管理用エンドポイントであって社員向け画面を持たない。画面が別のフロントエンド（Next.js 等）側にあるなら、それは GAS 用ではなくそちらのフォームパッケージの担当。

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## 2. 方式B — フォームをパラメータ化して共通1本にする

フォームを提供する側のサーバ関数を、**呼び出し元の名前と報告元URLを外から受け取る**形にしておく。

```javascript
function serveFeedbackForm(params) {
  var opts = params || {};
  var template = HtmlService.createTemplateFromFile('FeedbackForm');
  template.appName   = String(opts.app || '');   // 通知の見出しになる
  template.sourceUrl = String(opts.src || '');   // 報告元ページ
  return template.evaluate()
    .setTitle('不具合・要望の報告')
    .addMetaTag('viewport', 'width=device-width, initial-scale=1');
}

function doGet(e) {
  var params = (e && e.parameter) || {};
  if (String(params.form || '') === 'feedback') return serveFeedbackForm(params);
  return HtmlService.createHtmlOutput('このアプリには feedback フォーム以外の画面はありません。');
}
```

HTML 側は受け取った値を hidden に置き、送信ペイロードへそのまま載せる。

```html
<input type="hidden" id="appNameValue"   value="<?= appName ?>">
<input type="hidden" id="sourceUrlValue" value="<?= sourceUrl ?>">
```

```javascript
var payload = { /* ... */ appName: appName, sourceUrl: sourceUrl };
```

> テンプレートの出力は必ず `<?= ?>`（エスケープあり）にする。`<?!= ?>` にすると、URL パラメータがそのまま HTML に流れて **XSS の入口**になる。外部から値を受ける設計なので、ここは方式Aより重要度が上がる。

これで、**どのアプリの報告窓口も1本の URL で足りる**。

```
<共通フォームのURL>?form=feedback&app=<アプリ名をURLエンコード>&src=<報告元ページのURL>
```

各アプリ側の作業は**リンクを1本置くだけ**になる。スクリプトも、スコープも、デプロイも、公開範囲も触らない。

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## 3. 「器」の選び方 — ここで人間のクリック回数が決まる

共通フォームをどのプロジェクトに置くかで、**人間に頼む操作が 0 回か 1 回かが決まる**。

- 🔴 **新規にプロジェクトを作ると、初回の権限承認（ブラウザでの OAuth 同意）が必ず1回発生する**。これは自動化できない。「あと1クリックだけお願いします」を毎回生むので、避けられるなら避ける
- ✅ **既に動いていて権限承認済みのプロジェクトのうち、`doGet` がフォーム専用で他の画面を持たないもの**を器にすると、**人間の操作は0回**で済む。「他の画面が無い」ことが匿名公開の安全性を担保する

器は後から差し替えられる（各アプリのリンク先 URL を書き換えるだけ）ので、この選択は可逆。まず0クリックで動かし、専用プロジェクトが要るなら後で移せばよい。

**弱点は1つだけ**: 記録用シートが器のプロジェクト側に集約される。通知は `app` 名で区別できるので運用は困らない。アプリ別にシートを分けたい時だけ方式Aを選ぶ。

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## 4. 導入手順（各アプリ側）

対象アプリの画面（HTML、またはシートのセル）に、上記 URL へのリンクを置く。**それ以外は何もしない。**

- 🔴 マニフェスト（`appsscript.json`）を変更しない — ウェブアプリ設定もスコープも触らない
- 🔴 新しいデプロイを作らない
- 🔴 サーバ側のコード（`doGet` 等）を変更しない
- 🔴 フォーム側の設定投入も不要 — 設定は器の側に既に入っている

```html
<div class="feedback-link">
  <a href="<共通フォームURL>?form=feedback&amp;app=%E2%80%A6" target="_blank" rel="noopener">🐛 不具合・要望</a>
</div>
```

### ここで踏む罠

- **`app=` の値は URL エンコード済みの文字列をそのまま埋め込む。** 日本語をそのまま書くと、編集経路（特に Windows のシェル経由）で文字化けする
- **HTML の属性値では `&` を `&amp;` にエスケープする。** 生の `&` はパラメータが切れる原因になる
- **ページに `<base target="_top">` がある場合、リンクに `target="_blank" rel="noopener"` を明示する。** 無いと同じタブで開き、作業中の画面を失う
- **デプロイが「最新（HEAD）」ならソースの反映は即時、バージョン固定なら再デプロイするまで画面に出ない。** デプロイ一覧で必ず確認する

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## 5. 検証（ここまでやって初めて「完了」）

対象アプリのアクセス設定がドメイン限定なら、匿名のリクエストでは画面を取得できない。次の3点で確認する。

1. **共通フォームがそのアプリ名で描画されるか**
   `app=` を付けた URL を実際に取得し、返ってきた HTML に**アプリ名が文字化けせず**含まれることを確認する。
   🔴 **シェルの `curl --data-urlencode` で日本語を渡すと、Windows では文字コードが変換されて `%EF%BF%BD`（U+FFFD）の羅列になる。**
   検証は必ず **Node の `fetch` + `encodeURIComponent`** など、シェルを1層も通さない経路で行う。
   ```javascript
   const url = BASE + '?form=feedback&app=' + encodeURIComponent(name);
   const t = await (await fetch(url)).text();
   console.log(t.includes(name), t.includes('�'));  // true, false を期待
   ```
2. **本番のスクリプトに反映されたか**
   別ディレクトリに同じスクリプトIDの設定を置いて pull し、追加したリンク文字列が含まれることを確認する。あわせて**マニフェストが変わっていないこと**も差分で確認する。
3. **公開範囲が広がっていないか**
   対象アプリの URL に匿名でアクセスし、**302 でログイン画面へ飛ぶ**（＝制限が維持されている）ことを確認する。これを飛ばすと、フォームを足したつもりで本体を公開してしまった事故に気付けない。

器の側は、設定が入っているかを返す ping 関数を1つ用意しておくと早い。

```javascript
function feedbackPing() {
  var c = getConfig_();
  return { ok:true, hasUrl:Boolean(c.url), hasSecret:Boolean(c.secret), appName:c.appName };
}
```

`hasUrl` / `hasSecret` が `true` で、`appName` が**文字化けしていない**ことまで見る。文字化けは通知の宛先解決を壊すので、真偽値だけ見て通すと後で詰まる。

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## 6. まとめ（判断の順序）

1. そのアプリに**社員が開く HTML があるか** → 無ければ対象外
2. 匿名公開して**まずい画面が同居していないか** → していなければ方式Aでもよい
3. **していれば方式B**（リンク1本・アプリ側は無変更）
4. 器は**既に権限承認済みでフォーム専用のプロジェクト**を選ぶ（人間のクリック0回）
5. 検証は**描画・反映・公開範囲の3点**。1つでも飛ばさない

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<!-- 出典: マキモノ (GASアプリ群への不具合報告フォーム横展開 — 各アプリを匿名公開せず共通フォーム1本へリンクする v1.0.0) https://makimono-md.vercel.app/md/gas-1 -->
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