# AIエージェントから別のコーディングCLIへ安全に委譲するMD

監督役のAIエージェント（Claude Code 等）から、実装役のコーディングCLI（Codex CLI 等）へ
Bash 経由でタスクを委譲するときの、**沈黙して死なない**呼び出し方。

そのまま読ませれば適用できる粒度で書いてある。委譲そのものの是非ではなく「渡し方」の話。

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## 結論（これだけ守れば足りる）

1. **指示は必ずファイルで渡す。argv に置かない**
2. **TTY を渡さない**（stdio を全て pipe にするか、stdin をファイルからリダイレクトする）
3. **上限時間を必ず付ける**（既定30分程度）
4. **出力を `| tail` / `| head` に流さない**

推奨形（ラッパー経由）:

```
node <ツール置き場>/agent-do.mjs --prompt-file <指示ファイル> --cwd <対象パス> --timeout 1800
```

直に叩く場合:

```
<コーディングCLI> exec -s workspace-write - < prompt.md
```

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## なぜ（実際に起きた事故）

委譲が **丸1日（実測 1日00時間57分）hang** し、翌日まで誰も気付かなかった。
調べると同型の hang が他に2本（1日 / 19時間）過去セッションから生き残っていた。
**前から起きていたのに気付けていなかった**。死因は委譲先ではなく**呼び出し方**で、
3つ同時に起きていた。

### 死因1: argv で渡すとシェルが指示文を実行する

次の形で渡した:

```
<shell> -lc '<CLI> exec --sandbox workspace-write "$(cat prompt.md)"'
```

指示文の中でファイル名やテーブル名をバッククォートで囲んでいたため、それが
**コマンド置換として実行**された。実際に届いた指示は:

- 「新規ファイル　を1つだけ作成する」＝**作るべきファイル名が消えている**
- 参照用に名前を書いただけの既存スクリプトが**起動**し、その標準出力が
  **指示本文に混入**していた
- ログには `command substitution: syntax error near unexpected token` や
  `<テーブル名>: command not found` が並ぶ

`"$(cat f)"` は理屈上は再展開されない。しかし**シェル層が2重になると実際に展開された**
（コンテナ/WSL などのランチャー → `-lc` の順で重なるケース）。
理屈で安全と判断せず、**シェルを1層も通さない経路**にすること。

### 死因2: TTY 付きで起動すると stdin 待ちで永久に眠る

多くのコーディングCLIは、端末が繋がっていると追加入力を待つ
（`Reading additional input from stdin...` 等を出したまま止まる）。
`ps` の `stat` が `Ssl+` になっているのが目印で、末尾の `+` が
「TTY のフォアグラウンドプロセスグループ」を意味する。誰も打たないので永遠に終わらない。

### 死因3: `| tail` でパイプすると進捗が1行も見えない

パイプはバッファされるため、完了するまで何も出力されない。
**hang しているのか実行中なのか区別できなくなる**。背景実行してログファイルを直接読むこと。

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## 実装（ラッパー側の要点）

子プロセス起動時:

```js
const child = spawn(command, args, { stdio: ['pipe', 'pipe', 'pipe'] }); // TTY を渡さない
const timer = setTimeout(() => { timedOut = true; child.kill('SIGKILL'); }, timeoutSeconds * 1000);
child.stdout.on('data', (c) => process.stdout.write(c));  // そのまま流して進捗を見えるようにする
child.on('close', (status) => { clearTimeout(timer); resolve({ status: timedOut ? 124 : status }); });
child.stdin.end(prompt);   // ← 必ず閉じる。閉じないと相手が待ち続ける
```

- `--prompt-file` を受け、`fs.readFileSync` した中身を指示とする（argv 経由を廃止する）
- `--timeout <秒>` を受ける。既定 1800。タイムアウトは exit 124 で区別できるようにする
- 「差分が無い＝書き込めていない」といった事後判定をしている場合、
  **タイムアウト時はその判定に落とさない**（別の失敗として扱う）

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## 診断（返ってこない時）

```
ps -eo pid,etime,stat,args | grep '[a-z]*cli-name'
```

- `stat` の末尾に `+` → TTY のフォアグラウンド。入力待ちの hang を疑う
- `etime` が時間・日単位 → 明らかに死んでいる。kill してよい
- 定期的に見るのではなく、**上限時間で自動的に切れる**ようにしておくのが本筋

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## 機械的に強制する（推奨）

ルールを文書に書くだけでは守られない。エージェントのフック機構
（コマンド実行の直前に割り込める仕組み）で、危険な形を検出して警告する。

検出する形:

| 検出名 | 条件 | なぜ危険か |
|---|---|---|
| `shell-wrapped` | `bash -lc` / `sh -c` を経由している | シェル層が増えバッククォート・`$()` が展開される |
| `argv-prompt` | `exec` の後に `-`(stdin) も `<`(リダイレクト) も無い | 指示が argv に置かれている |
| `backtick-in-argv` | コマンドに `` ` `` か `$(` があり、ファイル/stdin 経由でない | シェルに実行される |
| `piped-output` | 出力を `\| tail` / `\| head` に流している | バッファされ hang と区別がつかない |
| `no-timeout` | `--timeout` も `timeout <数値>` も無い | 無限待ちを止める上限が無い |

**ブロックはせず警告に留める**（正当な例外を殺さないため）。警告文には必ず
**正しいコマンドの完成形**を併記する。書き換え先を示さない警告は無視される。

### 落とし穴: 正しい使い方を罰しない

ラッパーが既定タイムアウトを内蔵しているなら、**ラッパー利用時は `no-timeout` を鳴らさない**。
推奨した使い方で毎回警告が出る gate は、すぐ読まれなくなる。回帰テストで固定しておくこと。

### 既存の誘導も直す

同種のフックやドキュメントが**古い argv 形を例示していないか**を必ず確認する。
今回、別のフックが出す推奨コマンドが argv 形（＝事故そのものの形）のままで、
ルールを配っても逆方向に誘導し続ける状態だった。

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## 検証のしかた

**実際に事故ったコマンド文字列をフックに食わせ、検出できることを確認する。**
テストケースを想像で書かず、事故の実物を回帰テストにする。

最低限のテスト:

- 推奨形（ファイル渡し + timeout）→ **何も出力しない**
- argv 渡し → 検出する
- シェル経由 → 検出する
- `| tail` → 検出する
- タイムアウト無し（ラッパー未使用時のみ）→ 検出する
- 無関係なコマンド / 対象外のツール名 → 何も出力しない
- 壊れた入力 → 例外を握りつぶして exit 0（フックが本体を止めない）

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## 委譲先の生成物は必ずレビューする

呼び出し方を直しても、委譲先が指示どおり書くとは限らない。
実例: 「必須項目リストから X を外す」と指示したのに、リストに X を残したまま
フォールバック処理を書き足し、**先に例外が飛ぶので後段が死にコード**になっていた。
構文チェックもテストも通るため、読まないと気付けない。

**受け入れ前に必ず:**
- 依頼したスコープ外のファイルを触っていないか（差分の**削除行まで**読む）
- 指示した条件が本当に反映されているか（「それっぽい実装」で満足しない）
- 実際に**動かして**出力を目視する

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<!-- 出典: マキモノ (AIエージェントから別のコーディングCLIへ安全に委譲するMD — 丸1日hangを止める v1.0.0) https://makimono-md.vercel.app/md/ai-cli-md-1-hang -->
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