# 請求書・領収書を「別シートに1行入れるだけ」で作る GAS 帳票テンプレ

スプレッドシートに帳票（請求書 / 領収書 / 納品書）を作る指示書。
**入力シートに1行入れると印刷用シートが完成する**構成を Google Apps Script で組み立てる。
Word や PDF を毎回コピーして手打ちしている運用を置き換える。

最後の「検証」の節が本体。**セル値の読み戻しでは印刷時の文字切れが検出できない**ため、
PDF 書き出しを目視するところまでやって初めて完了になる。

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## 1. 3シート構成にする

| シート | 役割 | 中身 |
|---|---|---|
| `帳票` | 印刷用。**全セルが数式**で `データ` を引く | レイアウトのみ。人は編集しない |
| `データ` | **1行 = 帳票1枚**。人が入力するのはここだけ | 明細・宛先・日付など |
| `設定` | 発行元情報・既定税率・注記の表示可否 | 全帳票で共通の値を一元管理 |

`帳票` シートに **発行No. の入力セル1つ**（例 `C4`）を置き、そこに `データ` の No を入れると
その1件に切り替わる。全セルはこの1セルを参照する。

```javascript
function buildSheet_(sheet) {
  // 数式は文字列連結で組み立てる。ヘルパーを先に定義すると重複が消える
  function dv(col)  { return 'VLOOKUP($C$4,データ!$A:$Z,' + col + ',FALSE)'; }
  function dvSafe(col) { return 'IFERROR(' + dv(col) + ',"")'; }
  function stg(name)   { return 'IFERROR(VLOOKUP("' + name + '",設定!$A:$B,2,FALSE),"")'; }
  // 税率はデータ側が空なら設定の既定値へフォールバック
  function rate() {
    return 'IF(N(IFERROR(' + dv(23) + ',0))>0,' + dv(23) +
           ',IFERROR(VLOOKUP("既定の消費税率",設定!$A:$B,2,FALSE),0.1))';
  }
  sheet.getRange('D8:F8').merge().setFormula('=IF(' + dvSafe(4) + '="","",' + dv(4) + '&" 様")');
}
```

## 2. 入力を減らす — 導出できる項目は数式で出す

人に入れさせるのは「その帳票にしか無い事実」だけにする。

| 項目 | やり方 |
|---|---|
| 帳票番号 | 空欄なら `"INV-"&TEXT(YEAR(発行日),"0")&"-"&取引番号` を自動生成。入力があればそちらを優先 |
| 期間・日数 | `終了日 - 開始日` |
| 内税額 | `合計 - ROUND(合計/(1+税率),0)` |
| 合計 | 明細金額の `SUM(IFERROR(...,0), ...)`。全部0なら空文字を返して空欄に見せる |

**「空欄なら自動、入力があれば優先」は `IF(値<>"", 値, 自動生成)`** で書く。
入力シート側に数式を置くと人が上書きして壊すので、**入力シートは値だけ・数式は帳票シート側**に寄せる。

## 3. 入力シートは「間違えられない」形にする

```javascript
// ドロップダウンは2行目から。ヘッダー行に付けると赤い警告が出て見た目が壊れる
var rule = SpreadsheetApp.newDataValidation()
  .requireValueInList(['銀行振込', 'クレジットカード', '現金', 'その他'], true).build();
sheet.getRange(2, 24, 30, 1).setDataValidation(rule);

sheet.getRange(2, 16, 30, 1).setNumberFormat('¥#,##0');
sheet.getRange(2, 23, 30, 1).setNumberFormat('0%').setValue(0.1); // 既定税率を流し込む
sheet.setFrozenRows(1);
```

API から行を追加する口も付けるなら、**日付は文字列で届く**ので Date に直す。
直さないと `ISNUMBER()` が false になり、日数の自動計算が黙って空欄になる。

```javascript
function toDate_(v) {
  if (v === '' || v === null || v === undefined) { return ''; }
  if (v instanceof Date) { return v; }
  var m = String(v).match(/^(\d{4})[-\/](\d{1,2})[-\/](\d{1,2})/);
  return m ? new Date(Number(m[1]), Number(m[2]) - 1, Number(m[3])) : v;
}
```

採番は「既存の最大 + 1」、書き込み先は「No が空の最初の行」。
ヘッダーだけの状態を `lastRow` で素朴に扱うと**初回が No=2 になる**ので注意。

```javascript
var lastRow = sheet.getLastRow();
var no = 1, targetRow = 2;
if (lastRow >= 2) {
  var vals = sheet.getRange(2, 1, lastRow - 1, 1).getValues();
  targetRow = lastRow + 1;
  for (var i = 0; i < vals.length; i++) {
    var v = vals[i][0];
    if (typeof v === 'number' && v >= no) { no = v + 1; }
    if ((v === '' || v === null) && targetRow > i + 2) { targetRow = i + 2; }
  }
}
```

## 4. 検証 — PDF を書き出して**目で見る**（この節が本体）

セル値を API で読み戻して全項目が正しくても、**印刷では文字が切れている**。
実際に起きた切れ方: 住所が途中で切断 / 登録番号の末尾3桁が消失 / 見出しの先頭2文字が
入力枠に食われて消滅 / 日付の閉じ括弧が欠落 / 明細名と支払方法が途中で切断。
**値の読み戻しでは1つも検出できなかった。** セル値は正しいので API 越しには健全に見える。

原因は列幅不足＋溢れ先のセルに背景色や内容があること（溢れは隣が空のときしか起きない）。

スプレッドシートは要認証なのでヘッドレスブラウザでは開けない。**Drive API の PDF 書き出しを使う。**

1. Drive の `download_file_content` 相当に `exportMimeType: 'application/pdf'` を渡す（Sheets は PDF 書き出し可）
2. 返ってきた base64 をデコードして `.pdf` として保存する
3. **その PDF を画像として開いて目視する。** テキスト抽出だと描画崩れは出ない

> 保存スクリプトの注意: Windows の Python は標準出力が CP932 のことがあり、
> `¥` を print しただけで `UnicodeEncodeError` になる。**print せずファイルに書く。**

### 切れていたときの直し方

- 列幅を用紙の実寸に合わせる（A4 縦なら本文カラム合計 ~690px が上限の目安）
- 長い値は `setWrap(true)` ＋ `setRowHeight()` をセットで（**結合セルは自動で高さが伸びない**）
- 1行に「ラベル+値」を2組詰めない。**2行に分ければ切れない**
- 右詰めセルが左へ溢れて隠れるときは、結合範囲を左へ1列広げる

## 5. LLM に実装を委譲したとき、必ず入っている不良

コード生成を委譲した場合、レビューで**先にこれを探す**と早い。実測で全部踏んだ。

| 不良 | 症状 |
|---|---|
| `setBorder(...)` の **color 引数に `'solid'`** を渡す | 引数は `(上,左,下,右,縦,横,色,線種)`。色は `'#000000'` 等のCSS文字列。例外か無視 |
| 6つの位置引数が**すべて `null`** の `setBorder` | 「罫線を変更しない」の意味。罫線が出ない |
| `setHiddenGridlines` を **Range に繋ぐ** | これは Sheet のメソッド。TypeError |
| 数式内の**文字列リテラルの引用符落ち** | `"ラベル "&` の `"` が無く、数式が構文エラー |
| 文字列連結に **JS の `&` を使う** | `&` はビット演算。結果が `0` になり数式が壊れる |
| 既存シートを**ループで全削除** | 最後の1枚は削除できず例外。既存データも消える |
| モジュール（IIFE）で包む | GAS のグローバル関数として外部から呼べなくなる |

構造要件は **grep で機械判定できる形**で指示に書く（`^function ` があるか、`(function()` が無いか、
`deleteSheet` が無いか）。1回目で無視されたら「前回これで不合格になった」と明記して投げ直すと通る。

> 委譲の出力を非UTF-8のシェル経由で受け取ると日本語が壊れる。
> コンソールの出力エンコーディングを UTF-8 に設定してから実行し、
> **生成物を grep して既知の日本語が読めるか確認してから**中身をレビューする。

## 6. 完了と言ってよい条件

- [ ] 実データ1件を投入し、帳票シートの**全項目**が期待値と一致
- [ ] 既存の帳票（過去に発行した実物）がある場合、**合計と税額がその実物と一致**
- [ ] PDF を書き出して**目視**し、文字切れ・レイアウト崩れ・余計なページが無い
- [ ] 自動生成項目（帳票番号・日数・税額）が、入力していないのに正しく出ている

「値は入っている」で止めない。**印刷して人が読むものは、印刷像を見るまで終わっていない。**

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<!-- 出典: マキモノ (請求書・領収書を「別シートに1行入れるだけ」で作る GAS 帳票テンプレ v1.0.0) https://makimono-md.vercel.app/md/1-gas -->
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